P1180168のコピー

TD-1(前半)

*実際の音声に、編集や修正を加えたテキストになっています。

TD-1-A:
最初に考えたのは、女性の目線がどこを捉えてるかっていることを考えて…
最初はこの女性の顔に注目したんですけど、どこ見てんのかなって思って、
一見自分で牛乳を注いでいるところを見ているのかなっていう風にも
見えるんですけど、違うようにも見えるなっていうのを感じたのと、

次に注目したのが、部屋の光の差し込み方とかですね。
左上から右下に向かってこう…差し込んでいるなっていうの思って…

その次に、その光の差し込み方とか、この牛乳とか注いでいるのを見ると、
時間帯としては、朝飯前の…それを作ってるのかなっていう風に思って、
で、それを特定したら、この女性のプロフィールについて考え出して、
朝飯作っているって事は、女性が…まあ母親なのか、
それか召使いなのかなとか思ったりもしました。

その後、また女性について考えていて、
ガタイがいいなと思ったり、腕が太いなとか、肩幅広いなとか思って、

最後に朝の時間帯だと、女性のスカートの色と、この布が一緒になってるのと、
シワがすごい綺麗に描かれているなって。

あと光が差し込んでいて、
それがうまく陰影が描かれているなって思ったりしました。

それをまとめた感じなんですけど、
画面中央の女性が、まぁ大体30代後半ぐらいに見えるなっていうのを思って。

あとは具体的にこの人のプロフィールとしては、
貧しい家の母親か、あるいは裕福な家の召使いだなっていうのが、
服装からも、この腕の太さとかからも思いました。

で、表情としては、まあこれがかなり「問い」へも繋がるんですけど、
 幸せそうなのか、不幸そうなのか分かんないと言うか…
何考えてるかわかんないように作られてるなと思いました。

目線についてもう少し分析すると、持ってる甕(カメ)と、
容器が女性の前にあるんですけど、女性の目はそれより手前を見ているようで、
なんか目の端で捉えているぐらいなのかなって思ったりもしました。

「問い」としては、 牛乳を注いでる間に、
この画面の中央の女性が何を考え、感じているのかなって
いうふうに「問い」を立てました。

TD-1-B:
私は…最初は 何かわかんないんですけど、カゴを見てて( 笑)。
「このカゴを近くで見てみようかな」みたいな気持ちになって、近くで見たら、
あみあみに描かれているな〜ってくらいしか思わなかったんですけど、
遠くから見ると、なんか物体としてそこにあるって言うか感じがして、
ちょっと「おお」っていう風に思いました。

後は、そこから視野が広がっていったんですけど、
なんか微妙に窓が割れているなとか、
あとやっぱり女性がどんな気持ちなのかっていうのが気になって。
で、あとミルクがすごい細く出てるから、なくなりそうなのかなとか。

TD-1-A:
ああ確かに。

TD-1-B:
中身が少なそうだなって思って。
で、誰のためにミルクを注いでいるのかなとかって考えて。
女性が節目がちでっていうのもちょっと気になって。
あと、髪が隠れているから、年齢がちょっと分かりづらいなと思ったんですけど、

なんか若くて20代ぐらいでふっくらしている子も
こんな感じかな〜って思ったけど、
でも体型とかからやっぱり…あと何かすごい…
なんだろう、使い込んでる感じ服とかから、乳母みたいな人で、
40代とかなのか、50代とか…
50代までは行かないかもしれないけど、お母さん世代なのかなとか思って。

髪の毛がどうなってんだろうってていうのが 、純粋に疑問に思いました。
そんな深い疑問じゃないんですけど…

その後、近くで見ると、さっき見てた布の腰巻みたいな部分の青い色が、
すごい綺麗で、そこから絵の下半分を見てたんですけど、パンが多いなぁとか…

TD-1-A:
ああ。確かにパンが多いですね。

TD-1-B:
後ろの青い壺みたいなやつなんだろうとか。
あとは、何かカゴのそばにある、壁に引っかかってるものはランタンかなぁとか…
まあ小物にちょっと注目していて、
あとは女性の下にあるこれ(画面右下の小箱)は何なんだろうって…

TD-1-A:
それは思いました僕も。謎ですよね。

TD-1-B:
これがなにか考える前に、
「まあいっか」みたいな感じになっちゃったんですけど(笑)。
なんか謎のものがあるなっていう。

で、やっぱりこの青が…
テーブルクロスの青と、腰巻みたいなのの青、スカートの青がすごい綺麗で。
なんかずっと見ていたくなるなっていう風に思いました。

TD-1-A:
そうですね。

TD-1-B:
で、あとは腕まくりのところのシワも、すごい綺麗だな〜って思ったりとか、
あとパンのつぶつぶとか、テーブルクロスの陰影とかにすごい心を惹かれました。

この辺が「問い」に繋がるんですけど、
逆さま…女性の頭の側から絵を見ると、
なんか白いところが広く感じるなっていう気づきがありました。

TD-1-A:
ここですか。確かにそうですね。

TD-1-A:
あ、この絵って意外と白いところが多いんだなって。
でも座って見てみると、あんまその絵の中の重力みたいなものを感じなくなって、さっき言ってた、「あ、白いところが多い」とか、
「テーブルクロスの陰影が」とかみたいな感動も、
なんかそんなないなっていう風に思って。

やっぱ立って見ると言うか…絵を水平じゃなくて、
正面から見るのに近い形で見たほうが、私は心が動くなって言う。

気づきや発見っていうことなんですけど、
やっぱり女性はどんな気持ちで何を考えているのかっていうのが、
すごい気になって。

なんか憂いを感じているのかなって、私は思ったんですけど、
そのミルクが少なそうとか、あとミルクとパンが誰のためかなとかって考えて、
もし子供のためとかだったら、なんかミルクがもうなくて、
ちょっと「どうしよう」っていう風に思ってるかな、
みたいなストーリーを考えたりとかしていました。

絵の下半分のその青のグラデーション?は、意味があるのかなっていうか、
なにか効果をもたらす意図があるのかなっていうふうに考えて、

壺みたいなやつも青だったし、パンを入れてる布みたいな…
なんかスカートでも、テーブルクロスでもない布があって、
それの青はテーブルクロスとも、スカートとも違うし、
何か青の使い方が面白いなって思いました。
垂れてるこれですね。
これの青が柔らかくて綺麗だなって。

あと、そもそもここはどこなんだろうってちょっと思ったりとか。
部屋のすみっこか、なんかもっと倉庫みたいなところなのか。
後は、パン美味しいかなとか(笑)。
女性は立ってるのか座ってるのかなとか。
ちょっと軽めのことで考えたんですけど。

やっぱり絵の印象が、左側が暗くて、右側が明るくて、
で、テーブルクロスとか、スカートが青いのが、
だんだん袖まくりの緑ぽいのを経て、黄色になって、
頭の白になっていくみたいな。

色のグラデーションみたいなのが、すごい素敵だなって思って。
いろんな影とか光が重なって、
色んな色が同じ青でも全然違う色が浮かんだりしてる中で、
そういうグラデーションがあるのがすごい素敵だなって思って。

で、そのなんで自分は、このコントラストとか、
色味の深さとかに、心惹かれるのかなっていう。それを「問い」にしました。
はい。
っていう感じです。

TD-1-A:
「問い」としては・・?

TD-1-B:
「問い」としては、青の深さとか…
自分はその青の深さってのがすごい…
青が綺麗ってずっと思ってたから、青の深さと、
あとそこから上に向かって、こう緑になって、黄色になって、
白になってっていう、グラデーションぽい色の感じが、
なんでこんなに心惹かれるんだろうっていう…

TD-1-A:
あぁー。そういうことですね。

TD-1-B:
それを自分の「問い」っていうことにしました。

<間>

TD-1-B:
もっかいじゃあ整理してきましょうか。
なんか最初に、光の差し方っていう話をしてたじゃないですか。
なんかそれがすごい、なるほどって。

TD-1-A:
あぁ。これなんかさっき話ししてる時に思ったんですけど、
左上から右下に射してる影が…何か…
 影があるべきところにないような気がしますよね。

TD-1-B:
おお〜確かに。影がない 。
あと、これ私さっきこの「問い」を立てた後に気付いたんですけど、
この女性にとって左の肩の左側のラインがすごく、くっきりしていて、
ここがなんかスパッと切れてる感じが…

TD-1-A:
ああ。そうですね確かに。

TD-1-B:
ここの明るさが凄く…

TD-1-A:
なんか不自然じゃないですか。

TD-1-B:
そうそう。それがちょっとなんか…ある意味不気味って言うか…

TD-1-A:
そうですね。確かにそれはそうですね。

TD-1-B:
それをちょっと思いました、さっき。
でもそれが、さっきの私があっち側から見たら、
凄いこの絵白いんだなって思ったみたいな…印象を与えるのかなっていうふうに…

TD-1-A:
本当にこれ見る位置によって違いますよね。

TD-1-B:
その…なんか結構女性の色味は温かみがあるじゃないですか。
それがプツンと切れてる感じがちょっと気になるのと…
じゃあ、やっぱなんか下の方は結構ボヤッとしてるじゃないですか。

なんか上はすごいあんなくっきり、パチって描かれてるのに、
下になんかよくわかんない台あるし(笑)。

TD-1-A:
(笑)

TD-1-B:
あれ、なんか チラチラ気になるんですよね。
何かそんな深く考えようっていう気にあんまならないんですけど。
あれちょっと何なんだろうと…

TD-1-A:
最初なんか椅子かなって思ったんですけど。

TD-1-B:
踏み台…椅子にしてはちょっと、ちっちゃいですよね。
踏み台かなって思って…

TD-1-A:
そうですね踏み台…

TD-1-B:
でも踏み台に使うほどものもないなって(笑)。

TD-1-A:
ないですね(笑)。
あれってやっぱり壁なんですかね?(背後の白い部分)
なんなんですかね?

TD-1-B:
壁じゃないという可能性が?
ああ…青空キッチンみたいな?(笑)。
え〜 でも、でもあっちに窓あるから…
まぁあっちが絶対壁的なものがあるって…
でも確かにこれ壁だとしたら明るすぎって言う感じが…

TD-1-A:
そうですよね。明るすぎ。

TD-1-B:
明るすぎだし、なんかこの部屋の規模どんだけ?みたいな感じがしますね(笑)。
ここだけ見るとすごい狭い部屋っぽいのに…
埃っぽい感じ…倉庫みたいな…するのに、
なんかこっち側が妙に明るいのがちょっと不思議な感じが…

TD-1-A:
やっぱ不自然ですよね。
ここからやっぱり異世界というような(笑)。

TD-1-B:
異世界に繋がってそうですよね。

TD-1-A:
(笑)異世界に繋がってる感じがしますね。

TD-1-B:
そのちょっと変な感じがこの絵の…
何かパッと見の印象の綺麗さにつながるのかなって…

TD-1-A:
ああ〜。

TD-1-B:
なんかもしこれがもっと薄暗かったら、もっとおどろおどろしい感じになる…

TD-1-A:
うんうんうん。

TD-1-B:
気がするんですけど…
やっぱミルクが少ない上に、パン多いなとは(笑)

TD-1-A:
そうですね。なんか注ぎ終えた感じ。

TD-1-B:
ああ。もうもうパンパンみたいな…そういうことはあるかもしれないですね。
なんか裕福なのか、貧乏なのか、ちょっと微妙なところがある。

TD-1-A:
それは本当にそうですね。

TD-1-B:
どっちにも取れるっていう…
あのさっきおっしゃってたと思うんですねど。
まさにそんな感じ。

TD-1-A:
パンはちょっと多い気がしますね。
子供がたくさんいるから沢山あるのか…

TD-1-B:
でも貧乏感のある量じゃないですよね。

TD-1-A:
なんか結構余裕ありそうじゃないですか。
でも貧乏な家のお母さんかもしれないって感じですよね。

TD-1-B:
あの布はそれなりに良い布なのか、その辺の余りの布のなのか、
とかっていうのも、わかんないですね。
あと、やっぱあれ…あの謎の木箱の後ろに変な模様がありませんか?

TD-1-A:
これですね。
人みたいな…わけわかんない…謎の…

TD-1-B:
中国の漢字みたいな(笑)。
昔の甲骨文字みたいなの。

TD-1-A:
ありますね。

TD-1-B:
なんか、主に私が心惹かれるのは、その青のグラデーションとか、
光のぶつ切れてる感じとかなんですけど、それを考えててると、
チラチラあれが目に入って(笑)…
チラチラ視界にあれが入ってきて、ちょっともやっとします。

後は、なんか今思ったことは、
この女性のなんか足が見えないのがちょっと不気味だなっていう。

TD-1-A:
よくわかんないしましま模様みたいなのが…

TD-1-B:
そうそう座ってるのか…
でも、このアングル立ってたら…なんかいい感じに…
ごまかされてる感じがするなって思って。
このアングルとってたら、普通見えないかなって…
でも、あの茶色い部分がスカートなんですかね?

TD-1-A:
これですか?

TD-1-B:
そうそう。
このなんかこの…ここまでテーブルクロスじゃないんですか?多分。
で、これスカートじゃないですか。

TD-1-A:
この下のそいつなんなんですかねって言う。

TD-1-B:
これスカートなのかな?
この青いのは腰巻で、スカートの上から腰巻きしてるのか?

TD-1-A:
そうですね。
これがスカート本体かもしれない。

TD-1-B:
ああ〜。
だったら足見えなくても変じゃないのか。

TD-1-A:
でも、何か見えそうじゃないですか。足。

TD-1-B:
ていうか、私の感覚かもしれないんですけど、
足が見えないとちょっと不安になりますね。

なんか日本人的な感覚かもしれない…日本の幽霊って足ないじゃないですか。
なんか、足がないってなると不気味だなって思っちゃう。
なんか不安定な、不安な感じがしちゃう…
それはちょっとありますね。

◼️(後半へ)


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