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yuka~電話から深まる関係~

先に「答え」的な事を書いてしまうと、電話って関係性を深めていく
アイテムの1つだと思う。

yukaに久しぶりでもいいから、今日は実家に帰って。とお願いされて、
ひさびさに実家に帰った深夜。

家の電話が鳴り、オレが電話を取ると、

「もしもし」
「司と申しますけど、ゆうきくんいますか?」
電話の声はyukaからでした。yukaと電話で会話するのは初めて。

しかし、こんな深夜に・・・。とオレは思いつつ。

「どしたん?こんな時間に。」と、
yukaは、
「それ先に聞くかな!?それって最後に落ち着いてからやろ?」と。

なんの事かさっぱり訳が分からず、
「いや。今日帰ってくれって言われて、司から電話やん。なんか司に
あったんかと思うやろ?」とオレ。

この時・・・からだったと思います。
「司さんから司」って呼び捨てになったのは。

「あんたが家にいなきゃアカン理由があんねんって!」
「それを電話出てすぐに言う人っておる!?」とyuka。

そしてこの時から。
電話の会話から、yukaは「〇〇くん」から、オレのことを
「あんたor〇〇」と呼び捨て&あんた扱いになったのは(笑)

そして、深い息を一回つくと、yukaは事務的に。
「なぜ、今日家に帰ってとオレに言ったか。」
「そして深夜にも関わらず電話をしてきたか。」
を話し出しました。

「最近、あんたと学校で話しだしてから、家に帰るのが遅い」
(これは悪いなぁと。反省。)
「そして、兄にこんなに遅く帰って来るってなにしよんや!!」と
怒られた。
(これは相当悪い事したなぁ。と猛省。)
「だから、学校で話する時間を短くしたい。」
(それはそうだと納得しつつ相槌を打つ。)
「けれど・・・〇〇とは喋りたい。話はしたい。」
(・・・・・・・うん。と頷く。)
「だから今日は電話で理由を話すしか無いから、家に帰れと言った。」
(そうかぁ。と相槌。)
「〇〇が津川くんの家にいるのは知ってるけれど、電話を掛けられない。」
(転がり込んでいる友人の家に、そりゃ電話は掛けられないよなぁ・・・。)

「だから」
「うん」
「明日から、電話で話そ?時間も気にしなくて済むし。」と。

ここで理解出来た。

yukaが家に帰れと言ったのは、もう学校で夜遅くまで話す事は無理なので、
家電なら時間気兼ねなく話が出来る。それならyukaの兄も納得する。
という事。

「しかし、いい兄貴だなぁ。お父さんよりもキッチリしてるなぁ。」と
オレが言うと、

「あ。わたしんちお父さんいないから。」と、あっさり言った。

「小さい時に死んだの。だから兄貴が私のお父さん代わり」と。

すると、yukaの受話器の向こう側から、
「そうやでー。遅い時間までyuka引っ張ったらアカンよー」と、
yukaの兄の声がした。
ピーーーーーン!とオレは緊張した。

「ええからええから。兄貴はあんなんやから、気にしないで。」
「ってか、仲良くなっておいて!いい兄貴だから!」とyuka。

急にyukaの身内に接近したみたいで、無茶苦茶緊張したのを
覚えています。

と・・・なると。
オレはこれから家に帰らなきゃアカンようになるのかぁ。
と答えを出しました。
あれだけ家から遠ざかっていたのに、急に家に帰ろうと思ったのは、
このyukaとの会話を続けたいなという本心だけでした。

yukaは、
「もう理由言ったよ!今日は遅いから切るけど、言っとくね!」と。
「明日から〇〇が電話掛けてきてね!折り返すし、そっちも協力してね!」
「時間は20時以降ならOK!けど、もう20時から待ってるからね!」
と・・・。

最後に。yukaは。
「ありがとう!じゃーねー!」と。
オレも気がついてすぐに、
「ありがとうなー!またなー!」と。

今でもそうなのですが、この電話の最後にyukaが言った
「ありがとう」は、最後の電話まで続き、
オレは今でも仕事上、プライベートでも最後の通話には
「ありがとう」と言っています。

突然の電話は、嵐のように過ぎ去り・・・。

これから2人は電話というツールを使いながら、
自然と距離が縮まっていきます。

ゆうさん


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