京橋に住んでいたことがある
この前、大阪時代に住んでいたところを数カ所めぐった。
京橋のまちが好きだったなぁとしみじみと思った。
住んでいた当時は「好きなまち」という印象は特になかったけど、15年ぶりに訪れて、そう思った。
京橋は柄のいい土地ではない。どっちかと言うと、ガラの悪い地域だと思う。そう思っている人が多いと思う。私も思っていた。
しかし、私の住んでいたところは、すごく過ごしやすかった。ガラは悪くなかった。
住んでいたところの目の前にガーブ(GARB DRESSING)があって、横には子どもが遊び回っているような公園があった。
10分歩けば大阪城公園があって、20分くらい自転車で走れば梅田にもなんばにも行ける。京都には京阪電車で1時間弱で行ける。
京橋は、良い面だけではない。
風俗街があったり、女子が1人では歩けないような道があったりする。人が刺されたニュースもあった。
京橋に住みだしてすぐのころに、今でも忘れられないことがあった。
自転車置場で私の親くらいのおっさんが二人、メンチを切り合っている場面に出くわした。
おそらく自転車置き場が狭くて自転車を出す時に、どっちが先に行くかで雰囲気悪くなって、そうなったのだろう。
私は親くらいの人が中学生のような悪ぶり方をしているのに衝撃を受けた。当時は大人になったら落ち着くものだと思いこんでいた。本当にびっくりした。
当時、私は同棲していた。
他人と一緒に暮らすことは初めてだったし、楽しかった気がする。
けど、結局うまく行かなかったし、もっと上手にできたことがあったんじゃないかなぁと、今になって思う。
今振り返ると、京橋に住んでいた時からちょっとずつ大人になっていったように思う。
京橋を離れてからは、ずっとそわそわしている。
あのまま京橋に住んでいたらよかったなと思う。京橋に住んでいた時に経験したことは良いことも悪いこともあったが、今につながっていることが多い。結果、良い経験だったと思えている。
場所が人に与える影響は、小さくないと感じる。
大阪に帰ることあったら、京橋に住みたいな。
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