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何者でもない私を許してあげる

7月の終わりに、大学を退学した。
バイトも合わなくて辞めたから、今は無職だ。

将来が見えない。
大学も通えない私に仕事ができるのか。
私が将来のことについて話すと、なにもかも間違ったことを言ってしまっているような気がして、なにも言えなくなる。
前に進まなくちゃ。でも、先のことを考えると怖くなる。
私なんかにはなにもできないんじゃないか。
私なんか、死ぬしかないのかもしれない。
でも、死ねるわけない私は、いつかは前に進まないといけない。
まず、教習所に通わせてもらいたいと思っているけれど、今はぐずぐずしている。

恋人との間で嫌なことがあると、私は「別れる」と言ってしまう。
そのときの私の心の限界を超えてしまって、どうしようもなくて言ってしまうのだと思う。
もう数えきれないくらい「別れる」と言った。そのたび恋人は「やだ」と言う。
心の限界を超えて、我慢できない私が悪い。私が「別れる」と言うたび、少しずつ、恋人の心のなかになにか悪いものが積み重なってしまっているような気がする。
もう言い過ぎて、そろそろ言い飽きるかもしれない。
そうしたら、恋人を傷つけないやさしい私に、いつかなれるだろうか。
そうなれるように、いつでも心がけていたい。

大学を辞めてしまった私を、許してあげる。
恋人を傷つけてしまう私を、許してあげる。
どんなときでも、私だけは私の味方でいたい。




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