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「ゆきは、パルプンテをとなえた。」


……

………


ノッてくれた方、ありがとうございます。
知らない方、ごめんなさい。

パルプンテはドラクエにでてくる呪文です。呪文をとなえたあとになにがおこるかわからない最大のナゾ呪文として知られています(古代に封印された呪文らしいです)。たとえば、

「やまのように おおきなきょじんが すがたをあらわした」
敵ぜんたいに大ダメージ
「しかしなにもおきなかった…」
なにもおきない
「メタルスライムになった!」
敵ぜんいんがメタルスライムになる
「どこかでおさらのわれるおとがした」
なにもおきない
「そらからむすうのりゅうせいがふりそそいだ!」
敵・味方ぜんたいに大ダメージ
「パルプンテ!…パルプンテ!…というこえがあたりにこだました」
なにもおきない


基本、なにもおきません。

(7割くらいなにもおきないイメージです。)


でも「おきた」ときはめちゃくちゃすごい。敵ぜんいんがメタルスライムになって経験値ざくざくヒャッホー!とか、りゅうせいが降り注いでHP1になる...(´;ω;`)とか。予測不可能、変幻自在、神出鬼没。そんな呪文です。

じゃあなんでこんなやばい呪文を使いたいかって?


ホイミを唱えれば確実にHPが回復するし、ベギラゴン(炎系の攻撃呪文、けっっこう強い)を唱えれば確実に敵にダメージを与えられるのはちゃんとわかってるんです。

けど、それじゃあつまらない。

・コミュ障をなおすためにいきなり生徒会の選挙に立候補する
・使う予定が決まってない企画を考え続ける
・大好きなアニメを何回もみる(銀魂はすべてのエピソードを10周してます笑)
・転職しまくる(もはやネタですw)
・起業する


こんなふうにがんばってパルプンテを唱えてみても、なにもおこらないかもしれない。もしかしたら悪いことがおこるかもしれない。でも、めちゃくちゃすごいことがおこるかもしれない。

その可能性に賭けてみたいんです。


予想外のことが起こったり、期待以上のものが手に入ったり。そのほうが楽しいし。ワクワクできるし。


ただし。まー、めんどくさい。


学校から家まで10分でつくはずなのに道草しすぎて2時間かかっちゃった。みたいなことをいつもやってるから、人からも「めんどくさいやつだ」って言われるし、自分でも「めんどくさいなあ」と思うことはしょっちゅう笑。

それにもちろん力も必要だし。パルプンテはMPの消費が20。ホイミなら6回、ベギラゴンだって唱えられるレベル。なのに「なにもおきないかもしれない」呪文にMPを使っちゃうなんて、救いようがないおばかさんですよね。


まー、でも。奇跡をおこそうとするのだから、これくらいのリスクはしょうがないのかなあと。



というわけで。


「ゆきは、パルプンテを唱えた。」

……

………


「ちからとみりょくが10あがった!」

「笑いがとまらなくなった!」

「世界がちょっとだけ明るくなった!」


わたしがとなえたパルプンテで、だれかに「めちゃくちゃすごいなにか」がおこるといいな。最近はずっとそんなことを考えています。


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