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 ヒトカラなら無敵  中級マニア・スピッツで10曲

チェーンナーさんから、ありがたいコメントをいただいたので、調子にのってカラオケネタをもう一つ書いてみる。


誰かと楽しむカラオケは好きな歌を選びながらもやっぱり場の雰囲気に忖度してしまう。実際、聞いたこともないようなアーティストのカップリングとかアルバム曲を延々聞かされたりするのは、苦痛な時もある。たまには良いよ、それ「聞いてみて好きになった」とか「知らなかったけれど良い歌だよね」みたいな破壊力のある曲との出会いもあるから、お馴染みの歌ばかりで構成しなくても構わないけれど。
誰かと楽しむには、共感とか同感とか一体感とかやっぱりある方が良い。

なので、自分で好きな歌を心置きなく歌うには、1人でカラオケするのが良い。上手下手は全く気にすることなく、音が外れようが歌詞を間違えようが、自分1人ならなんでもあり。そんな風にカラオケで自分で歌うならって視点でスピッツの10曲を選んでみた。
どれも甲乙つけがたく、カラオケでも上から行くだろうからあいうえお順で表示してみる

1 愛のことば  
スピッツにこんなに明確に紛争とか反戦を示唆した曲があったかな~って感じる。「くだらない話で安らげる僕らはその愚かさこそが何よりも宝物」「雲間からこぼれ落ちる神様達が見える~」のところが特に好き。今いる現実の幸せを考えて、世界の平和も考えてみたりする曲


2 歩き出せクローバー 
何となく散歩でもしてみるか~みたいな軽いメロディーだけど、歌詞をよく読むと失恋をエネルギーにして前を進むのかな~みたいに捉えられたりもするけど。軽快に口ずさんで、ちょっと力をもらいたいな~みたいなイメージ。止まらないで歩いてみれば何か良いことあるさみたいな感じ


3 俺のすべて  
これはライブの定番で草野さんがタンバリン持って歌ったり舞台を大きく動いたりしてすごく格好良くてスピッツ屈指の盛り上がり曲。歌詞をよく読むと赤面したりするけど、男子ってかわいくて愛しいな~って感じる。内緒の秘め事を壮大な景色で歌い上げるセンスはただ者ではない。


4 恋する凡人 
土砂降りの中を難しいことなんて考えないで走る。明日が見えなくても、君のために何でもするって気持ちさえあれば結果オーライみたいな。でも、「根性で」とか「悲壮な決心で」みたいに重たくはなくて、土砂降りのなかを走ることさえ楽しいみたいな、穏やかな高揚感を感じる。少しだけ頑張ってみようかって時に聴くと元気が出る。


5 コメット  
失恋したあとなのか、失恋の予感なのか、聴く度にイメージは変わってくる大好きな曲。「さよならってやだね 終わらなきゃいいのに 優しいものから離れてく」「切れそうなヒレで泳いでゆくよ 想像より少し遠いとこ」胸にグッとくる言葉が詰まってる。1人で聴いて1人でコッソリ唄うのに相応しい曲かな~って感じる。傷ついても前に進まなきゃって、さりげなく押してくれるのが心地よい。


6 砂漠の花  
壮大なバラード。今回、歌詞をよく読んでみたら「砂漠の花」って彩りのある想い出なんだな~って再発見した。所々の印象的なフレーズと旋律で何となく感じるものはあったけれど、それがもう少しクッキリとした輪郭になった。人生これからも長く道が続くけれど、何かの経験とか誰かとの関わりとか、大事にしながら進んで行こうってメッセージ。
好きな歌詞は「ずっと遠くまで 道が続いてる 終わりと思ってた壁も
新しい扉だった」聴くのも良いけど、唄っても沁みてくること間違いない。


7 謝々!  
明るい雰囲気で、いつでも優しい君にありがとうって伝える曲に聞える。優しい君って誰なのかとか、この場面はどんな設定なのか~なんて考え始めてしまうと、グチャグチャで分からなくなってくる深さが、この曲にもある。でも難しい解釈なしで曲の楽しさだけで唄いたくなる。
理屈はどうであれ、みんなにありがとうって感謝の気持ちが芽生える。
「くす玉が割れて 笑い声の中 君をみている woo」の部分。パッと華やかにくす玉が開いて色とりどりの紙吹雪がヒラヒラと飛んで漂う。脳内で画像が流れて幸せになる。「質問マニア」さんにスキしたとき、頭ではこの部分が浮かんでいる。


8 猫になりたい  
これは多分知ってる人が多くて有名な曲。スピッツの曲は知ってても、知らなくても良い曲ばかり(ファンのあるある)
ストーカーの曲って解釈もあるけど、すごく繊細な想いを込めた曲だな~って自分は感じる。言葉は人を傷つける。猫になってただその気持ちだけを寄せて一緒にいたい、でも言葉を使わなければ想いは届かない。爪あと残すってそういうことだよな~って思う。
すごく入りやすい優しいメロディーだけれど、切なくなってしまう曲。
孤独が胸に詰まる。猫になって君の腕の中にずっと一緒にいたい、叶わないことだからこそ、望んでしまうのかもしれない。


9 プール 
草野正宗、天才だし神だな~って聴く度に思う曲。最初は騙される、すごく爽やかで涼しげでキレイな歌だな~って。それはその通り、メロディーがとても素晴らしい。だけど、歌詞をよく読んで、描いているものを理解した瞬間に衝撃が体中を駆け巡って1人でも赤面してしまう。
そういう行為を表現するとき卑猥な印象になりがち。だけど、こんなに詩的に上手に肯定して謳歌して、ものすごくスゴイな~って驚嘆する。
3の「俺のすべて」もそうだけれど、秘め事を変に隠して見ない振りするんじゃなくて、誰でも持ってるものでいつも出さないけど、持っていることを否定しなくても良いよね、って言われてる感じ。「死とセックス」が草野さんのテーマってよく言われていて、そうだよねって肯ける。
生きもの全般的につなぐ命、ってことを何となく意識する。いろんな意味で名曲だと思う。


10 ヤマブキ
勢いがあって曲と歌詞がストレートに刺さってくる。最初のフレーズ聴いた瞬間にマサムネさんの高音に持って行かれる。応援ソングなんて陳腐な言葉では表現したくないくらい。聴くだけで元気になれる曲。
初夏の田んぼの若いグリーンに山吹の黄色。色彩を想像するだけで生命力に溢れて生き抜く勇気が生まれてくる。信じられるのは自分だけ、自分を信じてまっすぐ進んで行けば良いんだよ。監視カメラをすりぬけて、ここでも夜通し走って崖の上めざしてひたすらよじ登っていけ。こんな自分でも、もうひと頑張りしてみよっか、なんて勘違いさせられる。
強く鼓舞したり更に高い高揚感がもたらされる。


選外・サンシャイン スカーレット どんどどん 桃 ルキンフォー 若葉・・・その他多数
一つ一つ動画見つけて貼り付けてみて良い曲ばかりで泣けてきた。スピッツファンで良かったな~って至福の時間 
本日締め切りなので大急ぎでアップ。週末には1曲毎にコメントつけて、自分のスピッツマガジンにいれようと思う。1月7日 最初にアップ
1月9日:加筆修正