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季語・阿波踊り:俳句幼稚園

爪先の朱艶めかし阿波踊り
手の先の表裏なる阿波踊り
阿波踊り小若弾けて連の中

つまさきのあかなまめかしあわおどり
てのさきのおもてうらなるあわおどり
あわおどりこわかはじけてれんのなか

地域のイベントであわおどりを何回か観に行ったことがある。とてもエネルギッシュで一体感があって格好いいなって感動した。笛や打楽器の調べは、それだけでも体を動かしたくなるし、男踊りの力強さ、女踊りの繊細さ、子どもたちの元気さ、生き物のように動くちょうちんとか全てが素晴らしい。

1句目、女性の足下を詠んだ。爪先立ちしてリズミカルできれいな動き。下駄の鼻緒とかペティキュアの朱が印象的。
2句目、当然、単純な表と裏の交互運動ではないけれど、熟練した踊り手の動きは芸術的としか言い様がない。
3句目。地域にもいくつか連があって子どもから若い人たちも参加している。これからの世代に伝えて繋いでいくものもあるのだろうと思う。子供が元気に動くのは、見るだけでも力を与えてもらえるし幸せ。