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季語・鶴帰る 引鶴 葦牙:俳句幼稚園

鶴帰る内なる声に導かれ
 鶴帰る内なる聲に導かれ
引鶴や数多試練はあろうとも

つるかえるうちなるこえにみちびかれ
 つるかへるうちなるこへにみちびかれ
ひきづるやあまたしれんはあろうとも

鶴が日本で冬を過ごし北に帰ることを言う。シベリア方面は寒いだろうな~鶴は日本の冬、シベリアの夏くらいの気候が丁度良いのだろう。
誰に教えられたわけではなく、遺伝子にインプットされて海を渡るのだろう。1日で行き来できる距離ではなく、海の上はずっと飛んだままなのだろうか、どこかの島とか土地で途中休憩とかするのだろうか?故郷に帰るまでには、多くの試練があるんじゃないかな~って妄想を詠んだ。それでも、生きるために渡り鳥は海を越える。
鶴は千年というけれど、長命なのか、知りたいこといろいろ出てくる。

「声」は「聲」の表現でどうだろうとアドバイスをいただき、旧字体のこと調べてみた。漢字の成り立ちとか味わい深いものがある。「聲」に変えてみました。よねともさん、ありがとうございます。(3月20日追記)

葦牙や向こう岸にも手前にも

あしかびやむこうぎしにもてまえにも

昨日「葦牙や川の向こうにこっちにも」紫乃先生に推敲していただいた。
向こう岸の一言で川、川の両岸がわかる。リズムも整っている。さすがだな~って思った。
自分でもリベンジして詠んでみた。

葦牙やぬかる地面を破り出づ
足下の葦牙スッと天を刺す

あしかびやぬかるぢめんをやぶりいづ
あしもとのあしかびすっとてんをさす

葦牙、何となくイメージしにくい。水虫みたい、カピバラみたい、余計なことばかり考えてしまう。でも昨日より多少はマシな句になっただろうか?