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季語・蝮蛇草:俳句幼稚園

鎌首をもたげて独り蝮蛇草
本当の心知らずや蝮蛇草
生き抜いて戦略の在り蝮蛇草

かまくびをもたげてひとりまむしぐさ
ほんとうのこころしらずやまむしぐさ
いきぬいてせんりゃくのありまむしぐさ

これまた、またまた、馴染みのない季語で驚く。見た目もグロテスクだし毒もあるらしい。植物の世界にもスゴい奴がいるな~って感じ。妄想を広げて3句詠んでみた。
1句目、鎌首をもたげる蝮のような姿。威嚇する動作が、人間のマウントとか強がりを連想。強そうに振る舞って自分のカラに閉じ籠もるのは淋しい。だいたいエラそうな奴ほど中身が空っぽ。弱い犬ほど良く吠える。空威張りしてると孤独になるよ、って感じ。
2句目、蝮蛇草も見た目を意識してるわけじゃなくて、このように生まれついただけ、見た目怖そう、陰気そうでも心は違うかもしれない。見た目で損してる気の毒な感じ。人間もそうだよね、多様性って心身いろいろなものを認め合うこと。
3句目、自然界、全て、環境に適応したり種として生き残っていくためにいろいろな戦略を取っている。人が勝手に蛇に似てやな感じ~って解釈してても詳しく調べると必然性があるのかもしれない。
句を詠んでみて、最初感じた違和感は軽減する。蝮蛇草も佳き、これも個性だ。