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型その1・応用(2)②~⑥:俳句幼稚園

影冴ゆる午前三時の救急車
雪やまずカレンダーには丸印
春近し老眼鏡のピント合う
→春近し老眼鏡のピント合ふ
冬日なり産道下りて触れるもの
冬尽きるシャカシャカ回る泡立て器
→冬尽きぬシャカシャカ回る泡立て器

かげさゆるごぜんさんじのきゅうきゅうしゃ
ゆきやまずかれんだーにはまるじるし
はるちかしろうがんきょうのぴんとあう
ふゆびなりさんどうおりてふれるもの
ふゆつきるしゃかしゃかまわるあわだてき

実作、3週目、型その1の応用型 上五は季語、「や」以外の切れ字を使う。中七・下五は上五と関係ない1フレーズ。関係ないけれど季語と響き合う言葉を選ぶこと。

4句目の「さんどう」変換したら「参道」が表示されたけれど「産道」生まれたての赤子が最初に触れる世界みたいなものをイメージした。

この応用も大変難しい。だけど、理屈は何となく解ってきた。俳句はキレ。切れ字を使ってあれば良しでもなくて、意味もきちんとそれぞれが独立していること。だから17文字を二つに分ける。3つに分れるのは三段切れでダメ。必然的に5文字の言葉と12文字の言葉を作って、それぞれの調和を考えていく。
「や」以外のキレを考えることで、逆に「や」の便利さ偉大さを知る。「○○や」とするだけで途端に俳句っぽくなる。
今、理屈とか技術とか、頭で作る練習をしているんだな~って思う。今まで感覚でしか詠んでいなかったんだなってことを改めて感じる。