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季語・春の山 春嶺 葦牙(リベンジ):俳句幼稚園

万物の生命言祝ぐ春の山
春嶺やも少し長く歩こうか
 春の山も少し長く歩こうか(推敲後)

ばんぶつのいのちことほぐはるのやま
しゅんれいやもすこしながくあるこうか
 はるのやまもすこしながくあるこうか

1句目、春の山、それを構成する全て、木々も草花も動物も川も谷も全てが生き生きとして、芽吹きや恋を楽しんでいるように見える。言祝ぐは幸福や長寿を願う言葉。生きとし生けるもの全て幸せでありますように。言葉を口にするとそのことが現実化する、言霊を信じる。
2句目、散歩して向こうに山が見える、春めいてきれいだから、気分も高揚してもう少し歩きたい、そんな気持ちを詠んでみた。

水辺から葦牙スッと空を指す

みずべからあしかびすっとそらをさす

葦牙やぬかる地面を破り出づ
足下の葦牙スッと天を刺す

上記の2句を推敲。ぬかる地面を破る?刺す?言葉をもう少し繊細に考えて使わなくちゃって教えて頂いた。刺すは物騒な感じ、葦の若芽は尖ってるけど刺すほどの破壊力は可哀想。空はこっちだね~って指し示す感じの方が良いと思う。「ぬかる地面」も確かに粘着性を感じさせて春らしいかといえば、もっと適切な言葉を当てたいよね~って感じる。「ぬかるみ」より「水」の方が色味がきれいだし、神的な雰囲気を醸し出せれば。
先生方の添削に感謝です。
オマケ   「葦牙や忘れられない季語となる」「あしかびの妄想ばかり浮かびくる」