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「て」手探り・手なずけ・テッパン:俳句幼稚園

手探りの道の一筋冬の果て
手なずけたネガティブ武器に冬銀河
テッパンの冒険譚や狸汁

てさぐりのみちのひとすじふゆのはて
てなずけたねがてぃぶぶきにふゆぎんが
てっぱんのぼうけんたんやたぬきじる

1句目、季語がこれでいいのか少し悩むけれど、方法を探すこと、行動すること、そんなこんなで歩いてみれば自ずと道が開けるみたいなイメージ。既定路線を走るのも良いけれど、人生ってやっぱり、大なり小なりの試行錯誤かなって思う。
2句目、試行錯誤しながらだと、当然、否定的とか悲観的になったり、恨みや羨望や絶望とかいろんなネガティブにも襲われる。それは試練でもあって、経験は積んだ分だけ自分の力になる。どことなく、不充分な自分を切なげな冬の銀河が受け止めてくれるような。
3句目、団らんとか気の置けない集まりで、昔のこと、若い頃のやんちゃぶりとかエピソードを毎度同じ調子で語る人がいる(夫)事実なのか誇張した真実なのかわからないけれど、おきまりの相づちを打って聞いてやれば、相手の機嫌が良くなる。そんな実生活の一コマ。狸汁は飲んだことも作ったこともないのだけれど。