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季語・黴の香  小暑 

古民家の見上げる梁の黴の香
姿見に二の腕映す小暑かな

こみんかのみあげるはりのかびのこう
すがたみににのうでうつすしょうしょかな

1句目「黴の香」カビは心地よいものではないけれど自然の循環の中で大切なもの。自然界に無駄なものなどないのだけれど、好き嫌いを感じるのは人の性。どんな家や建物にもそれぞれ独特の佇まいがあって、築100年越えみたいなお宅に訪問すると、大黒柱とか土間や階段、天井の梁の立派さに圧倒されたりする。田舎独特の匂いは黴っぽいな~って感じる。

2句目 季語歳をチェックしたら立秋の15日後、って出てきて、エッ!と思って2度見したら「処暑」だった「u」の文字が入らなかったらしい。小暑はこれから夏本番。ノースリーブなどほとんど着ないけれど上腕のたるみ具合が気になる時期である。