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「だ」ダダ漏れ「で」でいけあ「ど」どちらか:俳句幼稚園

ダダ漏れの内緒話や耳袋
デイケアの貼り絵華やぐ初仕事
どちらかといえば幸せ年女

だだもれのないしょばなしやみみぶくろ
でいけあのはりえはなやぐはつしごと
どちらかといえばしあわせとしおんな

1句目、「内緒だよ~」とか「黙っててね」「人には言わないで」なんて念押しされてしまうと、話したくなってしまう心理があったり、口の軽い人にうっかり何か話してしまって拡散されたり。口は禍の元。
だからこそ、秘密保持は大事だし、面白みがなくても口が固い人は信頼される。
2句目、デイサービスとデイケアは共通した通所のサービスだけれど、内容は少し違う。デイケアの方がリハビリを強化している。利用者さんが協力して貼り絵の大作を壁画に仕上げた、みたいな景。仕事始めで、利用者さん達もデイを再開してリハビリや交流に励まれるようにとの願い。
3句目、すごく幸せ、ではなくても不幸が続かなくて、現状で悪くないじゃんみたいな、そんな今の心境。今年は癸卯。還暦を迎えた自分の想いだったりもする。

ぢ、づ、言葉が思い浮かばなくて紫乃さんはどのように詠んだのかな~ってチェックしたら「飛ばします」だったので、「ああ、やっぱり!」って思った。ネットでも当たってみたら現代仮名の表記のルールとして「ぢ」「づ」は言葉の先頭には来ないらしい。雑学的知識が一つ増えた初春。