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湿気と乾燥のバランスをとる秋の頑張らない養生

みなさん、こんにちは。

秋になると養生の世界では「肺」を重視するようになります。

それは、秋と肺は密接な関係があるとされているからです。

「肺」は、乾燥や冷えを嫌います。

秋は空気が乾燥して、朝晩の寒暖差も大きくなりますから、その気候の変化で肺が弱り、そこに関連した症状もあらわれやすくなります。

そのため秋は、「保湿」や「潤い」が重視されます。

しかし秋とは言っても、秋雨前線という言葉があったり、10月くらいまでは台風がやってくることもあります。

雨や台風などで体調を崩しやすい人は、体の中に余分な水分がたまったり、うまく排出できていないことがあります。

多すぎる湿気は「脾」つまり胃腸を弱らせるので、消化不良や重だるさ、めまい、むくみ、頭痛、下痢などを引き起こしやすくなります。

秋とはいえ、保湿や潤いなど水分が多すぎれば、その水分の代謝がうまくいかなかったり、湿気を嫌う胃腸を弱めてしまうこともあるのです。

「秋だから潤い」と決めつけるのではなく、ご自身の不調や体調によって、雨の日や台風の前後など、そのときどきに合った養生を取り入れていきましょう。

雨や台風などで調子が悪くなる人は、胃腸が苦手なことを避けて、適度に「除湿」する意識が必要になります。

胃腸が苦手なものは、冷たいもの、甘いもの、生もの、味の濃いもの、脂っこいもの、それから多すぎる水分。

このタイプの人は、喉が渇いたときに水分を摂るくらいで大丈夫。

普段から豆類や海藻類などの、水はけをよくする食品を摂るようにしましょう。

食材については、これまでの台風や湿気のところでお伝えしています。

忙しい毎日を過ごす現代は、家では寝るだけということも多いかもしれません。

ときどき意識的に換気をして、お部屋の中の滞った空気を入れ替えてあげだけで、じめじめとした湿気も外に追い出すことができます。

これは除湿のためだけではなくて、肺のためでもあります。

肺は新しい清い空気を取り込み、不要な空気を外に排出する働きがあります。

換気をすることで、体の中に取り入れたときにしっかりとエネルギーに変えられる空気の中で過ごすことができるのです。

湿気や雨が苦手、台風でやられるという人は、お布団の除湿にも気をつけましょう。

一晩使ったお布団は、コップ一杯分の汗を吸っていると言います。

湿気たお布団を使うことで、めまいやだるさの原因になっていることもあるかもしれません。

面倒でも畳んだり、床から上げるだけでも、ある程度乾きます。

毎日干すことも現実的ではなく、外に干すのも一苦労、さらに秋の花粉や夕立の心配もあります。

そんなときは除湿機を使うのも良いかもしれませんね。

私はお布団用の除湿機が面倒で、この方法が今のことろ楽につづけられています。

寝室の窓辺に置いておけば、勝手に日干したようになります。

ご自身に合った方法を探しながら、雨や湿気の不調を乗り越えましょう。

今日も最後までありがとうございました。


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