モンシロチョウ

モンシロチョウを見ると、春が来たなあって実感する。
パタパタパタパタ、色鮮やかな新緑に白色が生える。

モンシロチョウは、この春が来る前まで、キャベツの葉を食べて、緑の姿でよちよちと歩いていた。さなぎとなって、寒い冬を一人で耐えしのいでいた。

脱皮して暖かい春を、こんなにかわいらしいモンシロチョウの姿でいられることを、心から喜んでいるように見える。

飛び回って、見ることができる自由な世界。モンシロチョウには、どんなふうに映っているのかしら。娘も、おなかの中から突然お外に出てきて、何を考えてモンシロチョウを見ているのだろう。

春を迎えると、新しい世界が来たなと思う。モンシロチョウにとっても、娘にとっても初めての、新しい世界。ようこそ、この世界へ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?