あれ、これ、しせい(仮)をひらいてみたら。ー頭しゃかしゃか、議員定数ー
こんにちは、市政をたのしむユニット:ゆるりと◎の中の人(やぎ)です。
11月も「あれ、これ、しせい(仮)」をひらいてみました。その模様をお届けします。
話題さまざま、あれもこれもしせい
今回もありがたいことに入れ替わり、立ち替わり、途切れることなく17時から21時まで参加してくださる方がいて嬉しい時間となりました。多い時では6人の方にご参加いただき、4人がけのソファ席だと椅子が足りなくなるという感じでした。今回のトピックはこんな感じ(順不同)。
財政状況と危機感
議会運営と議員定数(委員会の仕組み)
議員を人として見る
議員さん、スーツやめたら?(お気に入りのセーターとか着てほしい)
議場はなぜ神聖な場所?
議員インタビューしてみたいよね
投票って良いもの?意味ある?
市政に関心を持つには何から始めたらいい?
頭しゃかしゃか、議員定数
今回は事前に中の人(やぎ)がSNSで「議員定数(定員)の話したい!」と投稿したこともあり、議員定数について話してる時間が一番長かったですね。なぜ議員定数の話かと言いますと、上田市議会は「議員定数の見直しについて意見を募集します」として、12月15日(金)まで意見募集を行っているのです。
議員定数は、とかく減らす/減らさないという議論になりがちな印象が個人的にありました。なので今回は、参加者の皆さまにご協力いただいて、「議員定数を減らす/現状維持/増やす」という視点でそれぞれのメリット/デメリットを考える時間を設けてみました。こちらがみんなで考えてみたメリット/デメリットです(文章にすると長くなるので画像にしちゃいました)。
みんなで考えたと書きましたが、これらは文字通りその場にいた参加者全員で考えました。というのも、議員定数の話(に限らないかもしれませんが)は、とにかく減らすか減らさないかという議論になりがちで、ただただ立場と主張がぶつかる印象。それはあまり面白くないなと考えていた時に、ふと「斜にかまえる、かまえないを1分ごとに切り替えるとどうなるか」という記事を思い出したのです。この実験をベースに、今回は下記のような形で考える時間を設けました。
①〜③が終わったら、今度はデメリットを同じように2分ずつ考えました。全員でというのがポイントです。議員定数は減らした方が良いと考えている人でも、この時間だけは増やす/現状維持のメリットを考えてもらいました。立場や主張問わず、みんなで、同じ時間・同じ視点で考えてみる。主張をぶつけ合うのではなく、自分とは違う視点から想像してみる。そこから生まれる何かがあるかもしれないと思って、一緒にやってもらいました。
おもしろかったのが、参加してくださった方から「議員定数を減らす方向で意見書こうと思ってきたのに、増やすメリットばっかり思い浮かぶ……!」という声が上がったことです。たった2分、されど2分。普段とは違う視点で考えてみることで、思ってもみなかったアイディアが自分の中から生まれる。これは、その場にいた人にしか伝わらないかもしれませんが、とても奇妙で、不思議で楽しい感覚でした(考えすぎて、最後は頭がしゃかしゃかしてました笑)。
ただ、ここで気に留めてほしいのが、参加した方の意見やスタンスを変えたいというわけではないということ。みんなで違う視点で物事を考えた結果、スタンスを変えることも、変えないことも、どちらも起こり得ることだと思います。大切なのはスタンスを変える・変えないということではなく、考え抜いた(と思う)こと。考えて、考えて、その結果として自分の納得する意見を見つけたり、あるいは迷ったり、さらに考え始めたり、そういうことが大切な気がしています。
ちなみに、みんなで考えてみたメリット/デメリットは、僭越ながら中の人が代表して上田市議会にお送りしました。
おわりに
そんなこんなで、今回の「あれ、これ、しせい(仮)」は、中の人がやってみたかったことにお付き合いいただきながら、議員定数について考えてみたり、あるいはとても小さいけれど、大事なことをいちいち考えてみたりしました。振り返ってみると、こうして考える時間、そこに誰かが訪れてくれる、いてくれること、それらはとても贅沢なものだと感じた次第です。
(犀の角さん、いつもありがとうございます!)
さて、次回は12月の下旬を考えています。日程が決まり次第、ゆるりと◎のSNS等でお知らせいたしますので、しばしお待ちください。(やぎ)