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マインドフルネスとしての登山

登山、というか、歩くこと自体、好きではありませんでした。
自然は好きだけど、山登りなんてしんどくて、と思っていたし、
自分がやるなんて考えたことがありませんでした。ところが、仕事で、
富士山に登らなきゃならなかったことがあり(どんな仕事じゃ)
そのときに、あ、これ、ちょっといいかも?と思うようになったんです。

山に登り続けている理由は

  • 自然の中にいるとリラックスできる

  • 体力づくりに最適

  • 達成感がある

  • マインドフルネスの効果を感じた

それぞれにいい効果を得られているのですが、
(特に体力づくりについては、ダイエット効果もありましたので、
それについてはまた別の機会に書こうと思います)
今回は マインドフルネスについてお話します。

山に登っているとき何を考えているか

私は、仕事を引きずるタイプの人間でした。
いつも、仕事のことを考えていて、それをいったん忘れるということが
できない。プライベートと仕事を切り離せない。
これって、フリーランス、あるあるかもしれません。

なので、登り始めるときは、頭の中は、仕事上のいろいろな不安とか
問題とかが、いっぱいで、ぐるぐるとまわっていて、
ずっと考え続けるループ状態にあります。

特に登山を始めたばかりのころは、体力も技術もゼロ。
ちょっと歩けばハアハアです。そのうち、
高山病にならないよう、しっかりと呼吸し、
次の一歩を出すこと以外は、考えられなくなっていきます

今でこそ、あまりしなくなりましたが、登山を始めて2年くらいは
辛くなってくると、呼吸の数をずっと数え続けていました。

それを繰り返していくと、なぜか、仕事の不安や問題は、
まあ、なんとかなるな、と自然と思えてきて、
やがて、悪霊のようにとりついて、私を離れなかったモヤモヤが
いつのまにか消えてなくなっていく
のです。

そうして、頂上に付けば、なんとも言えない達成感も味わえる。
体を動かし、汗をかき、自然に囲まれて、リラックスでき
モヤモヤも消える。これはいいんじゃない?と思いました。

一昨日も大山に登ったのですが、この感覚を味わうことができ
頭がすっきりしました。

そして、私は気づきました。登山って一種のマインドフルネスだよね、と。

マインドフルネスとは

マインドフルネス(英: mindfulness)とは、現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程である[1][2][3]。 瞑想、およびその他の訓練を通じて発達させることができるとされる[

Wikipedia

マインドフルネスについては、たくさんの書籍が発売されていて、
どんなふうに瞑想をするのか、は多くの専門家が語っています。

  1. 静座瞑想法 座禅のように、半目を開けて、呼吸に集中する

  2. ボディスキャン 横たわり、自分の体の部分に順番に意識を集中する

  3. 歩行瞑想 呼吸に集中し、ゆっくりと歩き、足や足裏の感覚に集中する

などさまざまな方法があるようですが、私が実践しているのは、登山瞑想とでも名付けましょうか。
方法としては

  1. 自分の呼吸に意識を向ける

  2. お尻やお腹の筋肉を意識して、お尻やお腹の筋肉で脚を上げる(足の筋肉より、大きなお尻の筋肉を使うことで疲れにくくする)

  3. 今歩いている一歩に集中する。

登山を始めてから3年は、体力的にどの山を登る際も、いつもいっぱいいっぱいだったので、この登山瞑想をずっとやってきました。
最初は、お尻の筋肉で登ることもできませんでしたが、
意識することで、次第にできるようになっていきました。
登山はなんだか修行みたいだと思いながら……。
でも、すると、自然と、仕事のモヤモヤを引きずることが少なくなり
気持ちが安定するようになってきました。

またごちゃごちゃになっても、週末山に登ると簡単にリセットできるようになり、リセットできるツールを私は持っていると思うことで
安心感を持てるようになりました。

もしかして、修験者も、山に登ると無になれて、悟りに近づいたり
できたのかもしれないなあ、なんて勝手に思っています。

もし、ストレスをいっぱい抱えて解消法に困っている方がいたら、
登山をおすすめします。体も心も元気になれて、おまけに痩せる。
だまされたと思ってぜひ、やってみてください。

youtube でアラカン夫婦の登山動画をあげています。よかったら、こちらにもおたちよりいただければ嬉しいです。






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