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2018年6月の記事一覧

疑似宇宙の思い出

今回の写真展は「持って帰れる写真展」ということで、「どれを持って帰ろうか?」と真剣に写真を眺めて下さる方々が沢山いらっしゃった。その中である方に選んでいただいた1枚が、これだ。 写真を選んでいる最中に「これは何を撮ったものなんですか?」と尋ねられた。パッと見では判断しづらい写真に意識して仕上げているものなので、その疑問が嬉しかった。 イメージとしては"宇宙"、地表に開いた穴の向こうに宇宙が見える…そんな想像をしながら撮影したものだ。 実際は雨上がりの水たまりに映っている

万人受けは死んだ個性なのかもしれない

6/23-24と開催していた、初めての個展が無事に終了した。 「3~4時間程度あれば大丈夫だろう」と気軽に考えていた搬入が、ぶっ続けの10時間作業となり…終電を逃してタクシーで帰宅したり。展示後の写真の数に圧倒されて「これは数の暴力では…?」と不安になってみたりと、予想外のことも色々あったけれど。 多くの方にご来場いただけたこと。これだけの数なのに、じっくり目を通していただけたこと。持って帰る写真を選ぶのに真剣に悩んでいただけたこと。数多くの差し入れを頂いてしまったこと。

へたくそな写真から見えてくるもの

今週末には初めての作品展が始まる。 ここしばらくはその準備にかかりきりでずっとバタバタしていたし、今もまだわりとそうだ。レポートは当日の朝に完成するタイプの学生だった、と言えばこの直前での焦りが伝わるだろうか。 先週いっぱいまでは、どの写真をプリントに回すかでギリギリまで悩んでいた。何年前まで遡るかを悩んだけれど、結局は出張撮影を始めた最初の写真から展示しようと決めた。そのせいで作業が増えた。Lightroom導入前のものについては、再現像をすることにしたからだ。 その選

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