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光と闇の織りなす、あったかい世界に触れてきた。

先日…、といっても5月13日のことになるのだけれど
春先に気になる絵を見かけて、それがどうにも気になってしまって
久しぶりに美術館に行ってきた。

それが、ちょうど今回のタイトルカバーにしているこの絵なのだけれど。
なんだか柔らかくて優しい世界だなぁと最初は感じていたのに
描かれた「吉本作次」さんが初めて描いた世界は、入り口で見た時とても闇が深くて


普段だったら私が敬遠してしまうくらい大きな闇のはずなのに
彼の描く世界には闇の中にも底の方にあったかい光も同時にあって

最初の頃にちょこちょこ合間に描かれているまるっこい人の顔が可愛くって
1980年代の頃の彼の世界の闇はめちゃくちゃ暗いのに
そのほっこりが、それを感じさせないぐらい安心してみてられるのも同時にあって


そういう頃って個人的には最初
エネルギーが重たくなるものだと思っていたのを、見てて、覆された気分だった。


人の感覚なんて人それぞれだなぁっていつも思うのに
ついつい忘れてしまうのだよな、価値観の違うものに対して柔らかく受け止める力を。


だから、ここにきて良かったと
最初の時点でめちゃめちゃ考えさせられた。


大体の美しいものは
さらっと見て早足で行ってしまうのに
この時だけはゆっくりゆっくり、一つ一つを見ながら浸ってた。


感じて、触れるたび。
少しずつ変っていく彼の世界に
最初は形のないものが、年を重ねて1990年代に入ったら
それがどんどん輪郭…というか、形が出来てきて、でもまだ背景は少しだけ
ドロドロっとしていて。

だけど
それでもいらっしゃるニコちゃんマークみたいな顔が
彼の中の子供の心をずっと表しているみたいで
光と闇がいつも入り混じってて、それがとっても惹きつけられる。


たくさんの作品がある中で
年を重ねるごとに、何か経験するごとに、絵の中にそれが現れて
最初は闇だけだったゴチャゴチャ葛藤していた何かが
一個ずつ、一個ずつ、鮮明になっていくのが、すごく面白かった。


写真も許可を得たら撮れたんだけれど
私はあんまり撮る気にはならなくて、浸るだけで終わったんだけれど


私が
一緒にいたいなぁと感じるエネルギーはこんな感じなのかなぁ?
となんとなくイメージができる体験をさせてもらったなぁと


そう思っている。


作次さんの描く世界は
闇から光へ、光少し強くなってそこからまた闇も入って
コロナ禍を経て、また感じるものも変わって
そこからは闇と光が同じくらいの世界で共存している風に私には感じた。


最終的に思ったのは
「深い深い森のエネルギーだなぁ…」という感じだったけれど
何かを描く人たちにはまた違う世界に見えるのかもなぁ…。


とも思った。


絵で表現される人たちは視覚で色々感じさせる。
エネルギー的に重たいと、私は敏感だからどうしても見れないけれど


文字を見て直感的にも大丈夫だ、と感じたら
そういう世界にはもっともっと触れてみたいなぁ…。


そう感じた、暑い暑い空の下。


思うより早く夏が来たけれど
5月はエネルギー不足だったり色々思うこともあってへばってたけれど


今月は
色々感じるものをこうして綴っていこうと思う。

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