新型コロナ、業績を直撃、上場企業、純利益1400億円下方修正。



【背景】
【新型コロナウイルスにより、企業の業績に悪影響を受ける】
 新型コロナウイルスが企業の業績に与える悪影響が拡大している。新型コロナ関連による上場企業の純利益の下方修正額は13日時点で1400億円、売上高で同5千億円を超えた。各社が明らかにした2月の月次売上高も不振が目立つ。外食やレジャーなど訪日外国人の激減や外出自粛が打撃となっている。市場の混乱で足元では一時円高・ドル安が進んだ。欧米でも感染が広がっており、今後は利益規模の大きい輸出企業の下方修正が広がる可能性がある。


【新型コロナは拡大しており、収束は見えない。下方修正は一段と拡大する可能性が高い。】
業績不振で目立つのが外食やレジャー関連だ。エイチ・アイ・エスはツアーの中止が相次ぎ、2020年10月期の最終損益が11億円の赤字に転落する。3月出発分の予約は前年同月比4割減、4月は6割減という。ファミリーレストランなどを展開するロイヤルホールディングスは、20年12月期の経常利益予想で、新型コロナを11億円のマイナス要因とした。3月は「サラダバーやバイキングを提供する店舗で減収幅が大きい」。
2、3月の各社の月次売上高は落ち込みが鮮明だ。ビジネスホテル「ドーミーイン」を運営する共立メンテナンスが明らかにした2月の客室稼働率と単価は前年同月比でともに1割ほど落ち込んだ。都心部で訪日外国人の落ち込みが激しい。

 新型コロナの収束状況次第では20年度業績も厳しくなりそうだ。倉庫や工場向け自動搬送機器を手掛けるダイフクは中国工場との取引が停止し、「20年4~6月期で100億~150億円の減収要因になる」(猪原幹夫副社長)。
 一方、思わぬ特需が押し寄せている企業もある。ライオンは2月のハンドソープの店頭売り上げが3倍となった。ニイタカは1月後半から手指用のアルコール消毒液の販売が急増しており、「この期間の売上高が数倍に伸びている」という。

【まとめ】
コロナウイルスによる影響を見ると、
飲食、観光業に大きな被害が出ている。
だが、ハンドソープなどの店頭売り上げは向上しているためライオンなどの薬品を取り扱う会社は売上高が限定的に伸びている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?