思いが先か?事実が先か?
詐欺メールを受け取ったことのない人なんかいないんじゃないかと思うんだけど、どうなんだろう。
たんに受け取るだけじゃなくて、最近はだまされる人もけっこう多いらしい・・・などと他人事のように書いてしまったけど、何を隠そうぼくもだまされた一人だ。
まあその話は置いておくとして、いまだにその手の詐欺メールは連日送られてくる。
とか
などなど。停止、不正などの文言で受信者をあわてさせつつ、"ご確認"させようとするのが奴らの狙いであり、記載されたURLをうっかりクリックすれば、本物そっくりの偽サイトに誘導される。
こう書いているうちにも一通送られてきたんだけど、まあ懲りない面々というか、よく続くよな~・・などと思って感心しつつ、いけしゃあしゃあとした文面を愛でるようになった。そして、
などと思いつつ、文面を読み返す。
そして、今日の結論を最初に言っておくと、他人から奪おうとする人は、自分が奪われていると感じている人たちなのだと思う。奪われていると思うから奪い返そうと考えるわけで、そうやって奪われ意識の強い人たちが類は友を呼んで集まった挙句に、奪っては奪われの負の連鎖に入っていっていくのだろう。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。
あたりまえは当たり前じゃない
そんな風なことを考えるようになったのは、最近、感謝と人の役に立つということについて考えるようになったからだ。
こうして何不自由なく生きていられるだけでありがたいような気持ちになることが多い。
あたりまえに生きていられることはそんなにあたりまえのことじゃないと感じるようになった。年をとったからかもしれないし、同年代の有名人がポツポツと亡くなるようになったので余計そう思うのかもしれない。
横綱もなくなったし、こないだ2年ほど前のNHKの番組(=録り貯めしていた)を見ていたら渡辺徹さんが普通にナレーションしていた・・。
そういうのを見ていると、人はいつどうなるやらわからないとつくづく思わされる。大地震だっていつくるやらわからないし。
なので、ネットで発信する際にも感謝と役立つということをもうちょっと考えたいなと。
ミーの役よりユーの役
ぼくにとってネットでの発信と言えば、おおむねこのnoteのことだ。いちおうX(エックス)もやっているけど最近はあまり発信しないので、発信の98%はこのnoteだといえる。
実は、一時期、このnoteを止めようかな、と考えていたことがあった。理由は、書くのがめんどくさいからで、こんなものをいくら書いても時間を取られるだけで
と思いはじめていた。なんの役にたたないというのは、もちろん「自分の」役に立たないということで、こんなものをいくら書いても、オラっちの、ミーの役には立たないということ。
でも、あのときに止めなくて良かった。
思いとどまったのは、わずかでも読んでくれている人がいたからで、そういう人がゼロになるまでは勝手にやめるわけにはいかないな~思ってダラダラと書き続いてけるうちに、だんだんミーの役に立てるよりも、ユーの役に立てる方向へ意識が変わってきた。
楽しんでいる姿をみせる
感謝は、ありがとう、と書けばそれでいいのかもしれない。
でも、もう一歩進めて、何かを返すこともできる。心理学には返報性の法則と呼ばれているそうで、人はなにかを与えられると、お返しをしたくなる生き物なのだそうだ。
ならば、役にたつ情報を発信すればいいのだが、では役にたつ発信とはどういうものなのだろう。
たぶん大きく2つにわかれそうだ。ひとつは、不安を解消するノウハウで、もう一つが、楽しい気分にさせるコンテンツである。
人が抱える不安はおおむね、健康、お金、人間関係に集約されるので、お金儲けの方法とか健康情報などを発信するのが前者の役立ち方である。
でも、ぼくにはそんな知識はない。ならばどうすればいいのだろうかと、ためしに家族に聞いてみたところ
という答えが返ってきたので、なるべく楽しい気分を醸し出すことを書いてみたいと思います。
この数か月ハマっている動画
なので、ここ数か月ひそかにハマっている動画について書いてみたいと思います。また車中泊動画?パチプロ動画?それとも怪談?と思われそうだが、まったくちがうのだった。
ぼくがここ数か月熱くなっているもの。それはズバリ!
プラモデル動画であーる!
かなりアツくなっているんだけどここでは一回も書いたことがない(はず)。そもそものきっかけは、「積みプラ」というものに興味を持ったことにある。
積読(つんどく)ってありますよねー。それから積みゲーというのもありますよねー。人のことは言えないけど、これを読んでいる人の中にも積読になっている人は多いのではないでしょうか。ぼくは積みDVD&LDがかなり深刻なことになっています。
そして、それらと同じ原理で
というもののがあるんだそうな。買ったままで組み立てていないプラモデルの箱をつみあげていくことらしい。3月まではそんな現象が存在するとはしらなかったけど、YouTubeでたまたま見かけたので食いついてみたところ、そうとう深刻な現象だと知った。最初に見たのがこれだ。
YouTubeのアルゴリズムで偶然表示されたんだけど、常軌を逸したものを見かけると怖いもの見たさで食いついてしまう性分なので、オカルトや警察24時を見る気持ちでクリックした。
この動画の人は、積みプラに生活空間を奪われ、積みプラの隙間で寝起きしている。風呂に入りたければ、積みプラをパズルゲームのように移動させねばならない。そこまでするのが積みプラ野郎たちだ。
ためしに「積みプラ」でYouTubeを検索してみると
などなど積みプラ界隈では阿鼻叫喚のさわぎが繰り広げられていることがわかる。でも、これらを見ているうちにだんだん模型マニアの世界が好きになってしまったんですね。
純粋に楽しいのがプラモ業界
かれらのいいところは、純粋に楽しんでいる姿を見せてくれることにある。
いま、ネット上では、見てくれ、聞いてくれ、登録してくれ、応援してくれ、支援してくれなどなど、リクエスト・メッセージが多い。ああしてくれ、こうしてくれのクレクレ洪水である。
もちろん一人一人に悪意はないし、多くを求めているわけでもないけれど、発信者の母数が増えたので、クレクレの量も飛躍的に増えてしまっており、見ているだけで疲れてくる。その点、プラモデルマニアには野心がないので、クレクレ洪水もない。
プラモ業界というのは狭い世界らしく、これからがっつり儲けたり、天下を獲ったり、時代を変えたりする見込みもおそらくないだろう。なので、ヤマッ気のある人がいない。
純粋にプラモを好きな人たちが、世間の無理解に耐えながら細々と楽しんでいるのがプラモ業界であり、ピュアなスキが満ちているので、そういうのを見ていると癒されるのです。
楽しそうにプラモを作っている人を見ているとこっちも楽しくなってくる。これがプラモ動画を見る楽しさだ。
現実は倍返し
さて、クレクレ洪水といえば、冒頭に紹介した詐欺メールなんかは、クレクレの頂点みたいな存在だ。
なぜかれらが人から奪うことばかり考えているのかというと、すでに書いたように他人から奪われていると感じているからだろう。損をしている分を取り戻そう、と思うから詐欺を働くのだと思う。
しかし、おそろしいことに、現実というのは自分が信じている通りのことが倍返しで再現される仕組みになっているんですね。
奪われているので奪い返したい、と固く信じている人の周囲には、似たような考えの人が集まる。そういう人ばかりが集まれば、さらに激しい奪い合いが始まるので、結果的にはより奪われることになる。つまり、奪われていると信じていれば、そのとおりの現実が倍返しでやってくる。
一方で、自分は恵まれていると思っている人は与えようとするし、与えようとする人の周りには、与えようとする人が集まるので、お互いに与えあう。だから倍返しで恵まれていく。
まあ、よく聞く話だけど・・。
損していると信じていればますます損をするし、得をしていると信じていればますます得をするようにできあがっているのがこの世の中だといえるかもしれない。
思いが先か?事実が先か?
さて、ここまで書いてくると、反論する人もいるかもしれない。そもそも損をしたからこそ「損をした」と思うのではないか?逆に、得した事実があるからこそ、得をしたと感じるのだろうと。損をしたのに恵まれているなどとおめでたいことを思う人がいるだろうか?そのあたりは、自分でコントロールできないのではないかと。
もちろん、そういう面もあるとは思う。とはいえ、たいていの現実解釈は比較の上で成り立っているので、なにと比較するかによって感じ方は変わる。
この国に生まれて戦争を体験しないで済んでいるだけでよほど恵まれているという風に思うこともできる一方で、何十億円を稼いでも「何百億もかせぐチャンスがあったのに損をした」と不幸感ばかりを抱えている人もいるはずだ。
前者は与えあいの世界に入っていくし、後者は奪い合いの世界に入りやすいので、長い目で見れば前者の方が幸せに生きられるだろう。
豊かな気分になるには
それで、豊かな気分になるにはどうすればいいのかというと、豊かな気分で生きている人と多く接するのがいいと思う。
しかし、現実には、豊かな気分の人はそういう人同士でとつるみ、貧しい気分の人は貧しい気分同士でつるむのでなかなかうまくいかない。だからこそ、ネットのありがたみがあると思うわけです。
ネット上では、楽しい気分で生きている人たちがいろいろと発信してくれており、簡単に影響を受けられる。プラモデルマニアもそれに含まれ、かれらの楽しい気分は伝染するので、彼らに接していればこちらも楽しくなっていく。
楽しい気分になれば、楽しさを人に分け与えようと思うし、そうすれば楽しい人たちと出会えるので、好循環の歯車が回り始める。
だからまあぼくも楽しさそうな発信をやりたいと思っているんだけど、つまり、これまでどおりということです。本日はプラモデルマニアを紹介しましたが、興味のある人は、とりあえず「吉本プラモデル部」というチャンネルがおもしろいのでお勧めです。
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