皇室に学ぶステキなえがおの作り方
あなたはえがおが得意だろうか?
カメラを向けられた瞬間に、しぜんなえがお(ひきつったえがおでなく)を作ることができるだろうか?
「はいチーズ」が多用されるのは、それがなかなかムズカシイということをものがたっている。
もともとは英語の「Say Cheese(チーズと言って)」からきている。
被写体が「チー」と発音する瞬間に、口角が上がることを狙っている。
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しかし、口角を上げてもやさしい目元を作ることはできない。
最悪の場合、バットマンに出てくるジョーカーのようなひきつった口角とアブナイまなざしのえがおが生まれてしまう。
ぼくは、ながねんこの問題に苦しんでいた。
じつは数年にわたって自宅の鏡の前で、えがおを練習していた(想像しないでいいです)。
だがついに、パーフェクトな方法を発見したのでここでシェアしたい。
有料級の情報である。
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「パーフェクトなえがお」とは、バカ笑いでもニヤニヤ顔でもない。
皇室の方々が、国民にむかって手を振りながらほほえまれるときのような、あのような笑顔ができれば最高だ。
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かつて心理学者のウィリアムジェイムズは言った。
人間はしあわせだから歌うのではない。
歌うからしあわせになるのだ。
ならばこうも言える。
皇族はほほえむから手をふるのではない。
手をふるからほほえるむのだ。
ためしに、今これを読むのをストップして、手をむねの前に上げ、こきざみに振ってみてほしい。
3秒ほど国民のしあわせと健康をねがいながら振ってみてください。
いまあなたの顔面には、皇族のようなほほえみが浮かんでいるはずだ。
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ぼくはこれを思いついてから、えがおの問題から解放された。
今では3秒も必要ない。
手をあげた瞬間に皇族的なほほえみがうかぶほど上達している。
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みなさんもこれからはカメラを向けられたら、3秒ほど仮想国民にむかって手をこきざみに振ってください。
次に、顔はそのままにして手だけおろせばじつに素敵なえがおができあがる。
ひきつったえがおとはおさらばだ。
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注意点は一つ。
慣れないうちは、カメラの前でアホなことをやっている自分に吹きだしてしまいがちだ。
しかし皇族が吹きだしても許されるのはトイレの中だけである。
「佳子さま、必死な皇室ファンのお見送りに吹き出す」(YouTube)
この場合は、佳子さまを一目見ようと殺到した関西のおばちゃんたちの圧(あつ)がすごぎた。
「たいへんやな~、ずーっとあんな顔でおらなあかんのやで」といいたいほうだいである。吹きだすなとはいえない状況だ。
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あまり親しくない人の前で皇族のフリをするのもやめておいた方がいい。
アタマがおかしいと思われてしまうので、デートの際にも注意が必要だ。
では、また明日。
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