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朝、映画を観るのもわるくない

人生いろいろだ。朝型人生もあれば、夜型人生もある。さいきんでは体内時計の研究がすすみ、もともと朝型タイプの人と夜型タイプの人がいることも明らかになってきたらしい。

そうはいっても、夜のニュースを担当するアナウンサーが、朝の番組に回れば、いやでも朝型にならざるを得ない。体内時計がどうたらと言っていたらクビになってしまう。要するに気あいだ。気あい。

また、去年、今年あたりは、仕事がリモート化してなんとなーく夜型化した人もおおいのではないでしょうか。

ぼくは長年の夜型人生だが、このところ、かなり本格的に朝型へのシフトを進めている。もちろんこれまでもなんども試みている。数十回は試みているが、そのたびに挫折したのは、フリーランスだということと、そもそも夜がスキということの2点が大きかった。

まず、フリーランスは夜型になりやすい。みなさんがどうかわからないが、ぼくの場合は、やりかけの仕事を中断していったん寝て、朝起きて仕上げるということがどうしてもできなかった。中途半端なままではなかなか寝られないし、寝すごしたら困るとおもうと余計に寝られない。気が小さいのである。なので、明け方までかけて仕事をやり終えて、ホッとしてから寝るというパターンにどうしてもなる。

さらに、困ったことに夜には夜の良さがあるのだ。映画を観るのはぜったい夜がイイ。みながシーンと寝静まった中でみるのがいい。朝、世の中がいっせいにガチャガチャと動き始める中で映画など見れたもんじゃない。考え事をするにも深夜の方がアタマがさえる。そう思い込んでいたので、どうしても夜型生活をぬけることができなかった。

しかし、そんなぼくがいまかなり朝型な人生を生きている。ちなみに今朝は5時すぎに起きて、6時から近所の公園を散歩し、7時にはスーパー西友で買い物をして、8時には家にかえってくるというパターンだった。ただし、これは以前から何度も試みてきたことである。しかし、けっきょくは仕事が気になって眠れないというかたちでくずれていった。しかし今回はちがう!仕事は中断して寝る。そして朝5時から仕上げるというメンタルができつつあるので、今度こそは大丈夫なんじゃないかとおもう。

とはいえ、まだ1週間である。あと1週間もすると敗北宣言しているかもしれない。じっさい、早寝しても何度も目が覚めてしまうし、眠りも浅いようだ。だから、お昼をすぎたあたりでエネルギーが切れて昼寝してしまうことも多い。朝型のパターンが完全にカラダにしみこむにはたぶん数か月から半年はかかるのではないだろうか。

それでも、ひとつ、完全に変化したことがある。それは「朝、映画を観るのもわるくない」ということがわかってきたのである。世間のみなさまが連続テレビ小説をみているときに『地獄の黙示録』をみることも可能だということがわかってきた。映画=夜というのはぼくの偏見でしかなかった。「朝映画」もやってみればなかなか味わい深い。したがって、この先、ぼくの朝型生活は崩れていくかもしれませんが、朝見る『地獄の黙示録』だけは永遠に不滅です。めでたしめでたし。

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