年に一度の健康診断に行った

へんに思われるかもしれないが、僕は健康診断で鼻カメラを入れるのを毎年楽しみにしている。そのためにわざわざ腹を減らして行くほどだ(指示に従っているだけです)。

今年はカメラを入れる前に看護師さんに「眼鏡外しますか?それとも平気ならモニターを見ていてもいいですよ」と言われて思わず「それが楽しみで来たんです」と答えてしまった。たぶん(あ...変な奴が来た)と思われたことだろう。

今でこそかなり慣れてきたけど、数年前にはじめて入れたときはかなり緊張した。しかしそれよりもヒクヒクしている自分の胃壁と対面した時の感動が大きかった。

生まれてこの方、僕が食べた数々のおいしいものや、それほどおいしいとは言えないものをコツコツ消化してくれていたのはこいつなのかと思わず神妙な気持ちになったものだ。

それにしても医学の進歩はすごい。自分の胃をリアルタイムで、ほとんど苦痛もなく見ることができるのである。これを実現するために医療関係者が長年積み重ねた英知と労力と時間は、一体どれほどのものなのだろう。つい「健康診断だるいな」などと思ってしまう自分がはずかしい。

医療は奇跡だと思う。しかもまだまだ発達していくはずだ。何千万も払わなくてもブラックジャック以上の神業を、誰でも受けられる日がいずれ来るのだろう。

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