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いま、ぼくにようなタイプはずいぶんと生きやすくなった

このnoteでもくりかえし書いているんだけど、ぼくはコロナ渦であまり生活に影響を受けていない。しかし、これは厳密にはウソではないが正確でもない。正確にはコロナ渦で生活に影響がないというよりもむしろラクになっている。

これはぼくにかぎらないだろう。人と集まってワイワイやらなくても平気なひとたちはこれまで「変わり者」とされていたが、それがいまではふつうの生活スタイルになりつつあり、がぜん生きていきやすくなっている。

もちろん犠牲者がどんどん出ているし、こわいウイルスであることはまちがいない。明日は我が身だ。ただしそのおかげで、産業革命以後の、世界の大都市化を前提にした文明が一時ストップしてくれたので、ぼくのようなタイプがずいぶんと生きやすくなったのも事実なのである。

このあいだから庭でコオロギが鳴き始めた。
聞いているとこころがやすらぐ。

最近雨がよく降るが、あの音もいいものだ。
土砂降りの音も、あれはあれでいいものだ。

風が梢をわたる音もいいものだ。
自然の音というのはシンフォニーだとつくづく思う。

ただしいまは父親がすぐ近くにいるので、コオロギや風の音をたのしむことはあまりできない。ガーガーピーピーと小さなラジオがひずんだ音を鳴り響かせている。

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自然に流れてくるコマーシャルよりも自然に流れてくるコオロギの声を聴いていたいぼくみたいな連中はきっと変人というかダメな人類なのだろう

しかし、やがて感染が鎮静化すれば正しき人類が復活するので心配はない。そして都会の不夜城で化石燃料を燃やしてカルチャーを燃え上がらせるのだ。そうなればまたぼくにとってはふたたび生きづらい世の中が戻ってくるけど。

地球が生きるか、人が生きるか二つに一つというのが本来の姿であり、地球と共存して快適に生きていけるぼくみたいな連中はヒトの業のふかさをわかっていない浅はかな連中なのだ。

でもただしい、まちがっているはどうでもいい。去年や今年はうるさいイベントもずいぶん減ったのですくなくとも今年はコオロギの声を聞ける。今を楽しもう。

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