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当たるわけがないよ

ぼくはギャンブルはしないのだけど、ギャンブル好きの人を観察するのがスキだ。イヤな奴である。。。でも最近、「ギャンブルってほんっとに大変なんだなあ…」と思わされる出来事があったので書いてみる。

アメリカ大統領選だ。イギリスでは賭けの対象になっているので、ギャンブルといえなくもないわけだが、大変なのは予想屋さんである。

みなさんご承知の通り、16年の前回選挙で番狂わせが起こった。ギャンブル的に言えば大穴がでたわけだ。競馬・競輪と同じく、ごく少数の予想屋さんがこの大穴を的中させておいしい思いを味わった。

的中させた少数の予想屋さんは、それからの4年間、なにやらホンモノあつかいされて、みょうにありがたがられることになった。日本でいえば、ジャーナリストの木村太郎氏などが典型である。「私は早い段階からトランプだと言っていた」というハナシを何度聞かされたかわからない。

海外にも、前回選挙を的中させた「大穴評論家」や「大穴占い師」、「大穴調査会社」などがいくつも存在する。「前回選挙を的中させたことで有名なあの…」といわれるだけで周囲はヘエヘエとありがたがってきた。

しかし、そのホンモノたちの予想が、今回見事にバラバラなのだなあ。2人組の学者のあいだで意見が割れている場合もある。

ああいうのを見ていると、前回当てた人は「たまたま運が良かっただけではないのか」と思わずにはいられない。アメリカ横断ウルトラクイズの○×クイズみたいなもので、しょせんは丁半ばくちの繰り返しではないのか。前回、今回、そして4年後と、クイズをかさねるたびに人数は減っていく。

今回ギリギリまで予想を出さなかった人もいる。難しかったのだろうな。ハズしたらホンモノ扱いもこれで終わりだ。ニューヨークにはたどりつけない。

それにしても、たった2人のレースですら、世界中の賢いひとたちがよってたかってどちらが勝つのか当てることができない。まして6人も8人も出走する競輪や競艇なんかで当たるわけがないよ。。。

しかも1着だけでなく、2着、3着まで当てなければならないのだ。ムリに決まっているよ。よくあんなものに賭けられるなあ。。。どういうメンタルをしているのだろう。ぼくは、今度の大統領選だけで懲りた。あんなものはわからない。

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