見出し画像

人生というのはだいたいまがりくねっていると思う

「なんでこんなことになっちゃったんだろーっ」てことは誰にでもある。

前に住んでいたマンションが「カードキー」だった。ある日帰宅して、エレベーターに乗りながら、ポケットから鍵を取り出したら指から滑り落ちて、エレベーターとドアとの隙間にするするっと落ちて行った。

結局、エレベーター技術者の人を呼び、エレベーターを止めて、地下に降りてもらうまで家に入れなかった。

こういうことはだれでもあるのではないか。たまたまとりだしたカードキーがエレベーターの隙間におちるまで一瞬である。それで日常生活がすべてストップする。

このくらいならたいしたことないけど、これが大事故につながり人命にかかわって、一生を左右することもある。

「池袋暴走事故」ってあったじゃないですか。被告はクルマが暴走したと主張しており、真実は専門家の分析を待たなければわからない。しかし、僕個人の経験から言っても、アクセルとブレーキをあわてて踏み間違えるのはよくあることだ。もしそうだとすれば、ほんの一瞬の踏み間違えで二人の人が亡くなったことになる。そしてその後、被害者と被告だけでなく、いろいろな人の人生が止まったままになっている。

なぜこんなことを思うかというと、さっきまでテレ東の「ナゼそこ?」という番組を見ていたからだ。『長野のガウディ…未完成の家を37年造り続ける仙人に密着!』という内容だったんだけど、現在80歳で、37年間、独学で長野の山奥に家を作り続けている人を密着取材していた。

37年作り続けているというけど、実際は、7年前に立派な木造家屋が完成しているのである。しかし、漏電で全焼してしまい、また一からつくりなおしているのだ。まるで黒板五郎(北の国から)である。あんなドラマみたいなことが現実にあるんだな~と。

ほかにも12年連れ添った旦那さんをすてて、同性の恋人を追ってアメリカにわたった上田孝子さんという人も登場した。苦節十年、オバマ政権まで巻き込んでついにアメリカ永住権を獲得したんだけど、いまはそのお相手と別居している。

上田さん自身が「人生いろいろありますよ」と語っていたけど、波乱万丈というか、まがりくねっているというか、たぶん、こういう波乱万丈の生涯を送っている人は探せばいっぱいいるんだろうな~。

ぼく自身、まだここに書いていないこと(書かないほうがいいこと)もふくめて考えれば、相当まがりくねった人生を歩んでいるほうだけど、そういう人はいっぱいいると思う。とんとん拍子にまっすぐな一生を送っている人なんてごくごく少数なのではないか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?