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100万円を無くした

タイトルの通りである。今朝まで100万円を無くしていた。

100万円を無くしてから見つかるまでの約三日間、たくさんの感情が生まれたので忘れないうちに書いておきたいと思う。

...

そもそもこの100万円はどこからもらったのかは、いつか出会った先にお話できればと思う。ただ、とても大きな意味合いをもった大事なお金であった。

我が家では(私の中では)、お金に詳しいひとが管理した方が良いと思い、管理の実績がきちんとある夫に100万円の管理をお願いすることにした。

「銀行に預けるわ」

大金を手にしたことのない私にとって、その言葉はとても頼もしく思えた。

その言葉を聞いてから半月ほど経過した。

「100万円が無い」

これは今から銀行に行こうとしていた夫による発言だ。

それからすぐに私たちは1LDKの部屋の中を探し回ることになった。おうちがコンパクトなおかけで、収納できる場所は限られている。そして、コンパクトなのですぐに探し終えてしまった。結局、お金は見つからない。

「掃除した際に、捨てた可能性が微レ存」

これは部屋中を探してお金が見つからなかったときの夫の発言だ。我が家の掃除担当は私である

「ゴミ捨ての際に捨ててしまったかもしれない」

名探偵オットはそう推測した。

私は震えた。なんなら、ゴミ捨ての前に重要そうなものは分けてるし、捨てるものは破ってゴミ箱にに捨てている。そしておそらく100万円の札束は分厚い。どうやら私は100万円を破るパワーを在宅期間中に身につけてしまったらしい......。

もしかしたらいつのまにが銀行に預けていたのかもしれないと、銀行で確認するも100万円の痕跡はない。

見つからないまま私たちはそれぞれのテレワークを再開し、夫は会社の人たちとテレビ会議を始めていた。かすかに「(みんなで)100万円見つけたら6当分する」などが隣の部屋から聞こえた。

翌朝、夫よりも早起きをしリビングに向かった。

テーブルの上に昨日まで無かったものを目にした。
筆ペンで文字が書いてある白い封筒だ。これは間違いない。

『100万円見つかったの?』

まだ完全に寝ている夫に確認をした。

「鞄に入っていた、ごめんちゅん」

そう言い残し、完全に寝た。
とりあえず、6当分は免れた。


私はこれからiDeCoと積み立てNISAを始める。





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