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2018年度医学物理士認定試験多肢選択式物理工学系<放射線治療物理学(問題51~問題60) >

<注意事項>
・極力正確な解答解説を心がけていますが、本解答解説はあくまで私案であり、解答の正当性を保証するものではありません。
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問題51

a)スキャン速度を遅くするとノイズは低減する。
b)正しい。水面近くでは表面張力や水面の揺れにより計測が不正確になりやすいため深部から浅部へスキャンする。
c)電離箱を用いる場合は相対測定であり、測定深を実効中心に合わせる。
d)正しい。一般的にいわれるリファレンス線量計と異なり、3次元水ファントムによる測定ではリニアックからの出力変動を補正する目的の線量計をリファレンス線量計と呼び、照射野内に固定して測定を行う。
e)リファレンス線量計はフィールド線量計のスキャン範囲上に設置してはならない。リファレンス線量計がフィールド線量計のスキャン範囲上に設置されていると、フィールド線量計の測定値に影響を与える可能性がある。
解答:b、d

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