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里帰り出産のため妻の実家に6ヶ月暮らした話⑥産後の発熱とコロナ禍での苦労

今回は妻が産後退院してから3週間ほどの出来事について。この数週間で自分の育休取得やパパデビューの話とかいろいろあるけど、妻が退院後に発熱し、コロナ禍で苦労したことを中心に書いておこうと思う。

※これは2021年9月の出来事であり、コロナの対応なども当時のものです。


初めての子育てのスタート

産後一週間後、妻が退院した。コロナ禍ということもあり、面会は一切禁止であったので待望の瞬間だった。帝王切開ということもあって入院中も身体のダメージが大きいことはビデオ電話越しにも感じており、実際に産後4日目くらいに熱が出たりしたのだが、少し元気になった様子で安心した。

そして一週間ぶりのリアルでの息子との対面。この日からはとにかく忙しかった。初めてのオムツ替えや沐浴、ミルクなどに悪戦苦闘しながら仕事の方は育休取得までの自分の業務の整理とか手続きとかいろいろした。
正直いろいろありすぎて、覚えていないこともあるというのが正直なところ。

退院した妻の体調が良くなるどころか悪化してしまう、、

でも本当に大変だったのは退院から約一週間後だった。そこから妻の体調が全く良くならない。。いや悪化してしまったのだ。

退院直後は体調が良かったが、それから一週間ほどして38度〜39度の高熱が続くようになった。退院前から帝王切開のダメージの影響で熱が多少出ることは想定されており、病院から処方された解熱剤を服用することで凌いでいたが、改善しないので病院に電話することにした。

高熱が続くのに分娩した病院が対応してくれない、、

分娩をした病院に診てもらえないか電話したのだが、産後の熱は「発熱外来に行って下さい」と言われた。いろいろ理由を聞いてもその一言のみで一切受け付けてもらえなかった。この病院はとても人気なこともあって、もうこの病院では産後は診てもらえないとこの時諦めてしまった。

発熱外来に行けと言われ、仕方なく様子をみることに。。

どう考えてもコロナの要素はないにも関わらず、そのような対応をされた病院には激しい怒りを覚えた。
熱は続くのだが、2021年の9月はコロナの第5波もピークということもあって、どう考えてもコロナではないのに発熱外来に行くのは賢明ではないと判断し、知人の医者などに相談して自宅で様子をみることにした。

転機となった助産師の訪問

そうして2日ほど経ったのだが、一向に体調は良くならない。体温は39度を超えることもあった。この時に行政が行なっている助産師訪問サービスがあり、このことについて相談した。

相談したところ、その助産師の方が発熱外来と産婦人科を扱っている病院について調べてくれた。そこから予約を取り、まずはPCR検査を受けることになった。

紹介された発熱外来&産婦人科でのPCR検査&診察

PCR検査を受けることなったのだが、病院の裏口から入り、別室の方での厳重な感染対策の体制で診察を受けることになった。高熱が続く妻を車でなんとか病院まで連れて行き、PCR検査を受けることになった。

その後産後二週間のことを話し、診察をしてもらったが、そこからエコー検査をしてみると帝王切開の傷が化膿してしまっており、そのために発熱がしているのではないかということだった。それから傷口にある膿を注射器で取り除くことができ、抗生剤を処方された。また、その病院が分娩した病院に状況を共有してくれて、PCRが陰性であればまた診察してくれることになった。

コロナ陰性。やっと分娩した病院が対応してくれた

膿を取った後は妻の体調は驚くほど回復した。後に分かったこと帝王切開後の傷口に膿が溜まってしまうことは少ない確率だがどうしてもあるらしい。

翌朝PCRを受けた病院からコロナ陰性の連絡が来た。これでようやく分娩した病院に通院することができるようになった。そこからは点滴や抗生剤、痛み止めなど適切な処置をしてくれるようになった。

妻の体調も改善方向に

そこから2、3日ごとに点滴のための通院を繰り返し、2週間ほどして妻の体調もかなり回復していった。この間も子育てしながら通院なので大変ではあったが、原因も分かり体調も改善方向に行っていたので、精神的には安心ではあった。

後になってわかった病院の事情

今回の出来事に対してやはり、分娩をした病院の対応には不満があった。最初から発熱外来に行ってPCRを受ければ対応すると言ってくれていたら、ここまで長引かなかったと思う。

この病院はコロナ禍直前にできた病院で、設備も新しく、先生もベテランだったため、人気があったのだが、コロナ後の感染対策などが原因で看護師、助産師の対応が追いついていない状況だった。家族の立ち会い不可により産後に家族がしていた世話なども全部スタッフの方がしていたということも影響していたと思う。

それでも母子ともに問題なく無事出産をしてくれた医師の方や産後も懸命にいろいろ対応してくれた看護師、助産師、スタッフの方々には感謝したい。

最善は尽くしていた、それでも後悔は残る。

今回の記事を書くのは正直精神的に気が重かった。それでもこのことを忘れないうちに書いておかないといけないと思い書くことに至った。

誰が悪いという訳ではない。あの時の自分としてはベストを尽くしたつもりだが、もっと別の選択や判断をしていれば、、ちゃんと発熱外来のプロセスについて理解しておけば、、

そうすれば、早く妻の体調が良くなっていたのではないかと後悔が残る。それでもこの経験を書くことによって、誰か役に立ってくれれば良いなと思う。

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