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愛されじぃじ、ばぁばのための「孫育て」講演会イベントレポート

先程、茅ヶ崎市で行われた『愛されじぃじ、ばぁばのための「孫育て」』講演会に参加してきました。講師は1万人近くの子育て相談を受け、書籍も多数出版されている「おやのめぐみ」さんです。

今日の講座のメインは「祖父母」ではありますが、「祖父母」に自分の子供のお世話をお願いする側の人にもとても為になるお話でした。

祖父母や親が、「こういう子供に育って欲しい。」という「願い」はあると思います。「優しい子、スタイルが良い子、元気な子、明るい子…」などです。おやのさんが、たくさんの方の相談を受けられて、その「願い」を分類すると22種類になったのだそうです。

もし、日本の親が願っている、その22種類の願い全部を、自分の子供が兼ね備えた子になったとしたら。我が子は「幸せな子」になるのでしょうか?

条件を満たした子どもが「幸せ」になるのではないのです。

人が「幸せ」だと思える時。それは、「自分の人生に自己決定権を持つこと。」なのだそうです。つまり、「自分らしく生きる」ということですね。私はとても納得できました。自分自身も40を超えてやっと、「自分らしく生きる」ことを、自己責任に置いてできるようになってきたからです。

また、世界の「幸せを決める要因」は2つあるのだそうです。
①健康
②良い仲間(パートナー、子供、友人など)
なのだそうです。

これも確かに~。と思います。ここの所「ご縁」の大切さは身にしみて感じています。

日本人は「人に迷惑をかけることは良くないこと。」と思っている人が多いです。その為、「人に迷惑をかけてしまった自分は、ここにいる価値がない。」と自殺してしまう子供が、G7の国の中で、日本は飛びぬけて多いのだそうです。

私もう大人になれましたが、その気持ちはわかる気がします。それくらいのことで、「存在する価値がない人」なんていないのに、本当に悲しい事です。

祖父母も親も、子供が幸せになって欲しいから、つい怒ったり、指示を出してしまう。でも実は、大人自身が「安心したいから」あれこれ言ってしまうのです。

受験に合格できるように、チームで活躍できるように、良い人と結婚できるように。間違いなく、子供の幸せを願っています。でも、ここで大切なことは「自己決定権は子供にある。」

子育てをしているのは「親」なのだから、「祖父母」は「親」の考えを尊重すべきで、「親」は「子供」の考えを否定してはいけない。大人の価値観を押し付けてはいけない。自分の経験が正しいとは限らない。ということを肝に銘じなければなりません。

少し前に、うちの息子が私に言いました。

「勉強でも習い事でも、コツコツ努力して辛い思いをするのは嫌だ。そんなことをするなら、僕は平凡な人生で良いんだ。」

と言い切りました。でも、私には、それが「息子の本心」だとは思えませんでした。今はそんなことを言っているけれど、きっと数年先には後悔するに違いないと「心配」でした。

子どもに決定権があるのなら、私はそれを「鵜呑み」にしなければなりません。やはり心配過ぎて、このような場合、私はどうしたら良いのか「親の先生」に質問しました。

するとお答えは「そのまま受け取って良い。」でした。

まだ続きがあります。

ただ、息子は「ずっとそう思い続ける訳ではない。」と仰るのです。

確かに。その時は、それなりにあれこれ言われて、やけっぱちでそんなことを言ってしまったのかもしれません。多分、私が感じていたように、本心ではないのだと思います。

でも、その時はやはり子供がそう言ったのだから、尊重してそのまま受け取るのが良いのです。

その後が大切で、たくさんの人に会わせ、たくさんのものを見せる。教えるのではなく、触らせてあげるのが大切なのだと。そして、子供は自分で選び取る。これが自己決定です。

息子が赤ちゃんの時のことを思い出しました。

これはティッシュだよ。これは靴だよ。これがお魚だよ。これがお水だよ。って一つ一つ教えません。触らせて、安全なものは舐めさせて覚えさせました。

そうか!子供を育てる方法は、まだ赤ちゃんの時の延長線上でいいのだと思いました。

私は常日頃から子供達には様々な体験がとても大切なことだと感じていましたが、今日の先生のお話を伺って、自分の頭と心が繋がった気がしました。

質問の後には、「こんな質問をしたあなたは大丈夫。」と認め、励ましてくださるコメント頂けて、安心の涙が出そうになりました。

そして、非常に深い言葉を教えて頂きました。

「どんな人生が幸せか?」のではなく、
「幸せ」と思えるような生き方をしている人が幸せ

なのだそうです。

今日は「確かに。」という言葉を何回書いているでしょう。

子育てに正解はありません。私も含め、お母さんたちは毎日、これでいいのだろうか?と毎日「不安」と戦いながら子育てをしています。

じぃじとばぁばは、その「不安」を煽るようなことは言わずに、親と孫を「大丈夫だよ。」「それでいいんだよ。」「大好きだよ。」と安心させてあげられるような声掛けをということでした。

そうすることによって、「じぃじ、ばぁば自身も愛される。」

そんな心がジワーンとする講演会でした。



毎日のおうちごはんのことで困っている人を減らすために毎日頑張っています。今はYoutube撮影用の機材購入の資金に宛てさせて頂きたいと思っています。