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はじめてのビジネスコンテスト挑戦記④

~ついに1枚目の壁現る~


この事業の一番の問題は餃子をどのように包むか。

普段、家で餃子を作る時には大抵100個作る。私が1人で餃子を作ると、1時間半くらいかかる。中学生の長男が食べ盛りを迎え、長女も競泳で高カロリーを消費する。だから、100個なんてあっという間に子供たちのおなかに収まってしまう。

もう少し子供たちが小さい時には、50個くらいをその日のうちに食べて、残りの半分は冷凍して、次の日以降にラーメンを食べる時に餃子をプラスしたり、揚げ餃子にしてお弁当に入れるくらいは保存できたのに…。

我が家の餃子は、習い事後の「ちょっと何か食べたい。」と言われた時にも大活躍した。スープで冷蔵庫に入っている余った野菜と一緒に煮れば、5分で栄養があるものを食べさせることができた。

こんなに便利で、栄養があって、子供たちも喜んで食べてくれるメニューだけど、作るのが大変。。。

でも…。

自分が作った餃子が誰かの役に立てるなら頑張って作ってみよう!!


しかし、

ついに1枚目の壁にぶち当たることになった。

それは、


『販売する食品は家庭では作れない』(ToT)/~~~


確かに、どこかの主婦が作ったようなお料理はネットで販売されているのを見たことがないし、冷凍食品を作るには一般家庭用の冷凍庫では温度が高すぎるそうだ。


自分の無知がショックだった。


販売のペースに合わせて、家事の合間に餃子を作れれば、無駄も少ないし、もし余ったとしても、子供たちが喜んで食べてくれるからロスは出ない計算だった。時間もやりくりしやすいと思った。

しばし、脱力。。。


それでも気を取り直して、詳しい話を聞きに保健所に出向く。

話を聞くと、「そうざい製造業許可」を得ないと冷凍餃子の販売はできなかった。基準に合った製造施設、製造設備などを揃えなければ許可してもらえない。製造施設の基準もシンクが用途別に3つ必要だったり、トイレと調理場の間に前室がなければならないなど、そんな場所ってあるの?って思えるくらい厳しく感じた。

それでも何か情報が得られるかもしれないと思って、物件を探しに、飲食店系の物件を扱う不動産屋さんへ電話をかけた。

すると、物件は全くなくはなかったが、物件を借りる時に家賃9か月分を一括で納めてくださいと。製造場所を確保するだけで何十万円もかかる。


他に冷凍庫も買わなければならない、材料費もかかる。包材も、売る場所によっては販売手数料がかかるかもしれない。通販をすれば送料もかかるし。

私の手元にあるのは、アルバイトで半年かけて貯めた『10万円』だ。

泣きたくなった。


待ちを歩いて、何気なく営業している飲食店を見て、「開店するだけも大変だったんだろうな。初期投資にどれくらいかかったんだろう?」と思った。お店にはみんな看板がかかっている。看板を作るだけだって熱い思いや大変な思い出が詰まっていることに気づかされた。

毎日のおうちごはんのことで困っている人を減らすために毎日頑張っています。今はYoutube撮影用の機材購入の資金に宛てさせて頂きたいと思っています。