私のエルパト、HERMESとの向き合い方

ひょんなことからHERMESの沼にハマってしまいました。このnoteでは、100人いれば100人のストーリーがある、そんなHERMESの私なりの考えや向き合い方を書いて行きたいと思います。エルパトって何?HERMESで欲しいものがあるんだけど・・といった方から、先輩🍊ラバーの皆様まで、幅広くお読みいただければ幸いです。

そして、私が最も皆さんにお話しできるであろう、「フランス・パリ HERMESのレザーアポイントメント獲得のコツ」について今後のnoteで記載していきたいと思いますのでよろしくお願いします。



1. 私とHERMESの出会い

私は幼い頃から母がいくつかのブランドバッグを持っておりましたが、一つもHERMESのバッグはありませんでした。当時はバーキンもケリーも手に入ったようですが、「たくさん買いたい」という理由で、他のブランドをいくつも買っていたようです。

そんな母が、旅行の都度、思い出に買っていたのがカレ90。HERMESのシルクは決してシワにならず、傷まず、タイムレスなアイテムだということで、今でも時々旅行に行くと買い足しています。

ちょっとしたお出かけに、必ずHERMESのスカーフを携え、旅行にいくと必ず免税店に立ち寄る母を、「スカーフに4万円払うのかぁ…」と幼ながらに思っておりました。

中学生、高校生時代は何も思っておりませんでしたが、大人に近づくにつれ、
「やっぱりHERMESを一つ身に付けると、違う」という想いを抱きました。

あれから10年、今ではすっかりHERMESの虜です。


2.お目当てのアイテムには出会えないのがHERMES


学生時代には憧れだった私のHERMESへの想いが、具体的に膨らんだのは社会人6年目のころです。

街で見かけたピコタン18がとてつもなくかわいい!!と感じ、色々調べてみるもなかなか見つかりません。当時、ブランドバッグは店頭に行けば手に入る、と思っていた私でしたが、ネット通販でも出てこない、フリマサイトで調べると定価以上、「HERMESって、こんなに入手困難なの・・・?」と、衝撃を覚えました。

この話を母にすると「そりゃそうよ。シルクとか布製品は比較的手に入りやすいけど、それでも色は揃っていない。『HERMESは出会いもの』なの。」とあっさり言われました。何十年経っても、HERMESがHERMESである所以を実感しました。

話を戻し、私はピコタン18の某カラーがどうしても欲しかったので、色々SNSで調べてみました。すると、「ピコタンは入手困難な上、特定のカラーを指定して入手するのはもはや奇跡に近い。」ことがすぐに明らかになりました。
確実なのは、専門店で購入することでしたが、それでも定価より高い。品物は正規店で買う、という頭でしたので、この時はちょっと考えよ・・と気持ちを収め、別のブランドバックを購入することにしました。
(とはいえ専門店でも当時は定価+3万円くらい。定価がこんなに値上がりするとは思っていなかったので、買っても良かったかもしれないと若干後悔)

一度は片付けたピコタンへの想いが復活したのはその2年後でした。
本当に急に、「あ、やっぱりピコタンが欲しい」と思い、またしてもSNSで情報収集を再開します。
エルパトの皆様はもうお馴染みかと思いますが、いつの間にか🍊、🚓、🌈、🦉などの絵文字を多様した投稿がスタンダードになっており、初めはちんぷんかんんぷん。(これをみているエルパト初心者の皆様は、まず「X、旧Twitter」で「🍊 🚓」と検索してみてください)

1時間情報収集する中で、どうやら「異常🐜!」がとても良いことで、世間のエルパト民が歓喜する事象(カバンを紹介された、お目当ての品があった、等)を指していることがわかります。

「待て待て、『異常🐜』って書いている人、毎日3店舗くらい回っていないか・・・!?」



3.エルパトをする中で固まってきた、私のHEMREとの向き合い方

SNSは本当に便利で、様々なHERMES STORYがわかりました。

HERMESでお目当ての品と出会うのは汗と努力の結晶ということと、100人いれば100通りのHERMESストーリーがあることがよくわかったので、私はどのパターンでいくかを考えました。

① 通う店舗をきめ、担当さんを見つけてその人から紹介してらう
② 様々な店舗を巡り、一期一会にかける
③専門店に行き、欲しいものを多少高くても買う
④オンラインに貼り付き、争奪戦争を勝ち抜く

①は担当になってもらうまで相応に時間とお金を要し、どれくらいで紹介してもらえるかもわからない、③は、やっぱり正規店で購入したい、という考えから、まずは②、④で探してみることにしました。ちょうどその頃は営業職だったこともあり、出先にちょこっとHERMESに寄りやすい、ということもありました。

まずは店舗に行ってみよう!!と意気込んだものの、百貨店の店舗でもHERMESが放つオーラは別格です。「こんな小娘が、マダム溢れる店舗に入っていいのか・・・?」と中々勇気がでず、決心してから約1ヶ月後、出張先でたまたま空き時間ができたので並んで入店。これが私のエルパトデビューです。

早速店員さんに「何かお探しですか?」と話しかけられます。素敵なカレ90を纏った店員さん。かたや私は全身GUにジャケット。恐れ多くも、頭の中でずっと復唱していた「ピコタンを探していまして・・・」と伝えます。

その時は自分のことでいっぱいいっぱいだったのですが、その後もエルパトを続ける中で店舗に並ぶ数多くの人が同じように「カバンありますか」と聞いていることに気づきました。何度も何度も同じようなことを聞かれているにも関わらず、嫌な顔一つもせず「少々お待ちください」と笑顔で返してくださったこの時の店員さんには感謝しています。

シルクアイテムをみながら待つこと数分、何やらストックヤードとレジ近くを往復し、白い紙袋を持ってこちらに来られる店員さん。「ピコタンは生憎ございませんでしたが在庫があること自体珍しいカバンがございます。よければご覧になりませんか?」

この時私は、「ピコタン」以外のカバンはお目当てではなかったもののちょうど時間にも余裕があったので「せっかくなので是非」と答えました。時間が差し迫っていれば、本当に断っていたと思います。
「それではこちらは個室でご案内させていただきます」と奥の豪華なお部屋へ案内されました。お伝えした通り、全身GUなので場違いでは・・・?と心の底から思いました。

出てきたのは、ミニエブリン ノワールゴールド金具
直接HERMESのカバンに手を触れたのは(厳密にいうと手袋越しですが)は人生で初めてです。興奮しながら、その美しさと可愛さに感動。ピコタンではございませんんでしたが、速攻購入を決めました。

店員さんが「ほんの数分前に入ってきました。中々お目にかかれないものなので是非紹介したいと思いまして、よくお似合いです。代わりの品がないので、こちらの現物の縫製に問題ないか、よくご確認ください」とこれまた神様のような接客で、HERMESってどこまですごいんだ・・・。

そしてしっかり購入した私ですが、その日は出張中です。でも持って帰りたいという欲望に負け、謎の荷物(ミニエブリンなのでまだましですが)を抱えながらその日の出張を終えました。もちろん仕事の疲労感はありますが、多幸感に満ちています。店に入ってから購入、帰宅まで、そして初めて使う日までトキメキとキラキラを与えてくれるHERMES、これはみんな沼に入るわ・・・。

今思い返せば私の初エルパト初異常🐜というのは、奇跡的なことだったのだと実感するには時間はかかりませんでした。お目当てのピコタンに向け、出張から戻りパトを続けますが、なっかなか出会いません。

オンラインでも瞬殺され、日々SNSで「異常🐜」報告は見かけるものの、私は中々出会えない。週に何度か、複数店舗を巡り、店員さんに「カバンありますか」と聞き、「生憎・・・」と申し訳なさそうに対応されるのも、こちらも申し訳ない思いになり、当時の私は明らかにエルパト疲れを起こしてしまいました。

「いったん、エルパトは休憩しよう」と、SNSからも少し距離を置き、たまたま並びが少ないタイミングで伺う等、かなり頻度を落としてエルパトを続けました。自分のペースでエルパトを続けることはとても大事ですし、周りの方の購入報告も穏やかな気持ちで向き合えるようになったので、焦りや無理は禁物だと実感しています。これからエルパトを始める方も、今まさにエルパトに取り組む形も、決して焦らず自分にあったエルパトをして欲しいと思います。

ピコタン入手までに、①の担当さんを見つける、や③専門店で買う、なども考えた時期もありましたが、最小限、欲しいものだけ買いたいという思いや、その後の担当さんとの関係性、また専門店で買うことにやっぱり抵抗があるなど、自分には合いませんでした。もちろん財力があればそうしたと思います。

冒頭述べたとおり、HERMESは100人いれば100人のHERMES  STORYがあります。そして、向き合い方も千差万別です。皆様はどのようにHERMESと向き合っていらっしゃるのでしょう。興味がつきません。


4.そして、海外エルパトへ

ピコタンを入手し、エルパト熱も一服した中、ちょうど母と海外旅行の話が持ち上がります。感染症が流行し、ようやく海外への渡航が解禁されたものの、入国にはPCR陰性証明が必要な頃でした。

元々、欧州が好きな私たちですので、「久しぶりにフランス、スペインでもいく?」と盛り上がり、さっさと飛行機を手配。せっかくHERMESの聖地・パリにも行ける機会なので、現地での購入方法を調べ始めるのでした。

結論から記載すると、私には「海外の旅先で出会うHERMES」が一番好きです。
日本でエルパトするのも楽しかったですし、素晴らしい接客に触れ合えるのですが、さらに一期一会が増し、また、そこに至るまでの苦労やハードルも、旅先ならではのものがあります。

特に、欧州のエルパトは何よりも思い出深く、中でもパリの「レザーアポイント」は、特にセレブでも何でもない旅行者の中でも奇跡的な経験をこの2年で積み重ねることができました。

あくまで私の個人の経験によるものではございますが、またフランスにいく機会があれば是非そのようにしたいと思いますし、また皆様にも是非この奇跡的な経験を経ていただきたいと思っております。

こちらの内容は、次のnoteに記載して行きたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

kiki


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