【インテル】リーグ戦独走できた要因＆来シーズンに向けて
今シーズン振り返り
選手層が厚かった
とっさん（インテルファン）：今シーズンは凄まじく強かったですね。
ポール（マンUファン）：強かったね。
とっさん：勝ち点94、得点が89でリーグ最多、失点も22でリーグ最小ということで隙なしって感じでしたね。
ポール：そうですね。全てが上手くいったという感じやった？
とっさん：まあそうやね、何やっても上手くいったなという印象でしたね。
ポール：好調だった大きな要因は何でした？
とっさん：大きかったのは選手やと思う。今シーズン始まる前に放出した選手で、影響が大きいかなと思ってたのはルカクとオナナだった。そこがテュラムとかゾマーとかの新戦力でしっかり埋まったのが良かった。
ポール：そうやな、その穴はちゃんと埋まってたね。ここ何シーズンか、選手層が厚いイメージはずっとあるね。前線もおるし、中盤、DFもしっかりいるよな。別に誰が抜けてもなんとかなりそうな感じはしてた。
とっさん：俺は左のクロッサーのディマルコはキーマンの一人やなと思ってたんやけど、そこの控えもカルロス・アウグストっていうブラジル人の左利きのウィングバックを獲得できた。それでディマルコを休ませることもできたから良かったなと思う。
あとチャルハノールの控えも、アスラニっていう若手の選手がだんだん伸びてきてるから面白いなと思って。
ただセンターフォワード問題はある。前線2枚のポジションに選手は４人いるから数はいるんやけど、控えがアルナウトヴィッチとサンチェスだと、ラウタロ・テュラムと比べると弱い。怪我がちっていうのもあるし。その影響はCLにもあったかなと。
CLベスト16敗退はやむなし
ポール：そうか、CLはベスト16で敗退か。
とっさん：そう。ただこれは、CLもリーグ戦も獲りに行った結果かなと思う。というのも、昨シーズンはCL決勝まで行って評価は上げたんやけど、タイトル獲ったかって言われたら獲ってないんよ。リーグ戦はナポリやったし、カップ戦も獲れてない。
それで今シーズン、是が非でもタイトルだ！ っていうのでCLもリーグ戦も狙いに行って、CLのグループリーグは２位通過だった。それでベスト16でアトレティコと当たってしまって敗退。獲れたのはリーグ戦だった、という感じやと思う。なかなか昨シーズンほどCLに振り切れなかったなと。昨シーズンは途中からリーグ戦の調子悪くて、CLに結構注力した終盤戦やったから。
今シーズンは二足の草鞋を履いて、CLは残念だったけどその分、リーグ戦は独走できた、というシーズンでしたかね。
毎年ちょっとずつ戦術を変えているシモーネ
とっさん：あとは戦術的にも良かった。シティとかと比べても、欧州の最先端の一端を担ってると言っていいくらい戦術的に面白いこと新しいことやってたと思う。3バックと中盤３枚がポジションを入れ替えるとか。
ポール：ポジションチェンジは多かった気がするね。
とっさん：そうやね。パヴァールが入ったことによって、右サイドでダルミアンとパヴァールがポジションチェンジするとかっていう形もあって、ちょっとずつ昨シーズンまでとは変えてるっていう印象もありましたね。
ポール：シモーネは全く同じことを何シーズンを続ける監督ではなさそうよね。
とっさん：そうやな。インテルの監督になって3シーズン、ベースとなる戦術は一緒やけどマイナーチェンジを繰り返してるね。そんなに頑固さはないかな。選手に合わせて変えるとかもできるタイプって感じ。柔軟性もあると思う。
ポール：もう今、トップクラスのチーム同士の対戦だと、同じことやってたら対策されて苦しむ、という流れになってる気がするしね。
とっさん：確かにな。ペップもマイナーチェンジし続けてるのはそういうことかもしれんね。アンチェロッティもちょっとずつ変えてるよね。選手が変わるってのはあるけど。
ポール：俺の印象はアンチェロッティは「選手が変わるから変えてる」というイメージ。
とっさん：ベリンガム入るから今シーズンはこうとかね。そういう意味でもアンチェロッティの要素がシモーネにも若干あるかなと思うね。
ポール：ベースがあるからこそ、マイナーチェンジもできるということですかね。
来シーズンに向けて
オーナーが変わるという不安
とっさん：来シーズンに向けては、不安なところもあって。オーナーが変わったんですよ。蘇寧グループっていう中国の企業からアメリカ資本に引き渡すことになった。持ち主が変わったからクラブの経営方針どうなるのかという問題ですね。
例えば、今まではフリーでいい選手を獲ってきてなんとかするっていう補強戦略、それがティラムとかやった。それとベテランを獲るっていう傾向もある、ゾマーとか。その戦略が当たっていて強くなってるけど、この方針がどうなるのか。
アメリカの資本って、クラブを何のために所有しているかと言うと、次に高く売って儲けるために所有しているんじゃないかと思ってて。それだと、そのアメリカ資本はクラブを愛してるのか、という不安がある。それを考えると、どうなるんかなっていうのは気になるね。今までの方針とぶつかる可能性もあるなっていうのが不安やね。
ポール：今のいい流れが途切れたら嫌だなと。
とっさん：そうそう。若手中心のチームにしてチームの価値を高くしよう、という、いかにもアメリカ資本的なチームの作り方してるのはミランかなと思うんですけど。そういうのが心配ですね。
ドリブラータイプのウィングバックがほしい
ポール：来シーズン、ここをもっと強くしてほしいみたいなのはあるの？ 今もいいメンバー揃ってると思うけど。
とっさん：しいて言うならコンテ時代のペリシッチみたいな、ウィングバックにドリブラータイプがほしいね。サイドチェンジしただけで、そのドリブラーが仕掛けてクロス上げてくれる、みたいなキャラクターは今いないから。
ポール：そうか、クロッサーが多いって前も言ってたね。
とっさん：そうそう。クロッサータイプか、ボール動かしてフリーランでスペース見つけてクロス入れるみたいな選手が多い。レギュラーのダルミアンとディマルコがそういうタイプ。今シーズンはクアドラードがいたけどちょっと難しかった。
ポール：ほんまや、クアドラードおったよな。あんまり使ってなかった？
とっさん：右で使いたいんやけど、ダルミアンとパヴァールが揃ったら崩しがいいからその二人使おうってなってた。ということもあり、そんなに出場機会はなかった。ジョーカーとして出ることはあったけど、あんまり機能してなかったかな。
ポール：なるほどね。シモーネもシーズン開幕前はとっさんと同じようなこと考えてたけど、どこかでやり方変えたんかもな。
とっさん：あと、前線の控えやね。補強の噂が出てるのは、ポルトのタレミっていうポストプレイヤー。もう一枚スピードタイプなのか、選手が欲しいな。
ポール：来シーズンはCLも狙っていこうか、というところですか。
とっさん：全部狙いに行くやろうな。それで上手くいかないかもしれないけど。
ポール：そうよね。今シーズンは、歴代のインテルを見渡しても一番強いんじゃないかって言われてたぐらいやから。
とっさん：サッカーの内容的にもリーグの独走具合をみてもね。強かった時のユベントスに匹敵する独走具合で、他のチームから見てもつまらんぐらい強かったからね。来シーズンもこの調子でいきたいね。
このnoteはポッドキャストの内容を抜粋し、テキスト化して編集したものです。よければ、ポッドキャストも聞いてください！
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