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サイドから点を取るのが難しくなっている?ー最近のアーセナル、シティを見てー

この文章は、ポッドキャストの内容を抜粋しテキスト化して編集したものです。
よければ、ポッドキャストも聞いてください!

◆この記事の内容を話しているエピソード
♯166後半 アーセナル対アストンビラ、Aマドリー対ジローナについて語りました!


大外にドリブラーを置くべきか

ポール:なかなかサイドから点を取るのがなんか難しくなってきてるのかなと、思ったりしてるんですよ。

とっさん:サイド攻撃するチーム、サイドにドリブラを置くチームがCLでも負けてるから、ちょっとサイドにドリブラーを置くのどうかな、みたいな感じ?

ポール:いや、サイドにドリブラー置くのは全然いいと思う。CLのシティvsマドリー戦のセカンドレグのドクは良かったと思うし。
ただ、アーセナルもシティも、結局CLとかこの試合(プレミア第33節 アーセナルvsアストンヴィラ)で、そんなに点取れなかったから。まあ決定機外してるから、それを決めていれば別にいいんか、という気もするんだけど。

とっさん:大外にドリブラーを置かないシステムもあると思うんよ。良かった時のサラーみたいに、中にポジション取らせて、サイドバックが外取るみたいな方法もあるわけやん。
例えば、サカをもうちょっと中に入れてもっと点取ってもらおう、とか。もっとマルティネッリを中でプレイさせようとか。そうしたらサカとマルティネッリも、もうちょっと点取れそうな気もするし。

ポール:そう! そこなんよ! もうちょっと中でプレーさせようとなるということは、点を取る仕事をさせたほうがいいっていうことやん。ということは、その選手はドリブラーではないんじゃないか、ということやと今思った。
ドクはドリブラーやから、ハーフスペースに置くより外に置いてた方がいいってなるやん。

とっさん:なるなる。

ポール:マルティネッリもサカもドリブル突破で1対1抜けるときもあるし、抜く可能性も全然高い人だと思うんやけど、ドクほど毎回抜けるわけではないなと。

とっさん:ドリブラーは色々いるけど、ドクはドリブルとクロスが持ち味の選手だから、大外に置いておいた方がいい。けどサカとマルティネッリって縦に仕掛けてからの逆足クロス上手いですかって言われると、うーんっていうのがある。だから大外に置いてても、上手くチャンスに繋がらないっていうのはあるんじゃないかなと思う。

ポール:確かに。マルティネッリはカットインからのミドルが武器といえるほどでもない印象やし。

とっさん:それと、サイドにいる2人に時間とスペースがないってことも原因の1つだと思う。シティはボールがスムーズに速く、大きく動く。それで相手のスライドが間に合わないところでドクがボール持てるけど、正直アーセナルはそれができてない。
どこで詰まってるかというと、俺はライスやと思う。めっちゃタッチ数多いから。ライスってドリブルしながらパスコース探すやん。ボール捌きという面ではジョルジーニョのほうが上手い。ジョルジーニョってワンタッチで捌くやん。そこで相手のスライドが間に合うか、合わないかみたいなのが決まってんちゃうかなと思う。
ただライスにあってジョルジーニョにないのは、サイドチェンジはライスのほうが上手いと思う。でもそれが活かしきれてないなっていう気がするからサイドの選手にいい形でボールも配球できてないような気がする。シティに比べて。

バイエルン時代のレヴァンドフスキ

ポール:なるほどね。
ブンデスで点取りまくってた時のレヴァンドフスキとかどんなやったんかなと思ったりするんよね。サイドから放り込んでレヴァンドフスキ、みたいな形が割と多かった気がしてて。

とっさん:そうやな、そのパターン多かったと思うよ。

ポール:ということは、ただただレヴァンドフスキの決定力が異常に高かったのか、今とはサイドでの作り方が違うのか。

とっさん:ペップが監督のときからずっと得点王取り続けてたよね。

ポール:そうそう。あれだけ強かったバイエルン相手にブンデスの対戦相手みんな引いて守ってたと思うけど。その中でずっと取り続けてたのは何なんだろうって思ったり。

とっさん:2つ要因思いついたんやけど、1つはミュラーとのポジションチェンジ。ポジションを変えてもレヴァンドフスキはドリブラーとしても振る舞えるぐらいのスキルがある。それがたぶんハーランドにはないスキルやし、今のアーセナルの前線の選手だと、ジェズスは持ち合わせてるけど、いかんせんシュートが決まらない、って感じ。

ポール:そうね。高さとかもあるしね、レヴァンドフスキは。

とっさん:そう。レヴァンドフスキとかスアレスとか、ちょっと前の点取りまくるマンたちはどこに置いても機能してた。

ポール:なるほどね。じゃあハーランドも今のままだと、今後ちょっと苦しむんかもしれんね。武器をつけていかんと、いくらあの決定力・高さ・速さがあるとはいえ。自分の武器を活かすためにも。これは面白いね。

とっさん:もう1つは、サイドからコマンとか、ボランチの位置からキミッヒとか、いいラストパスターがいたじゃないですか。やっぱその辺じゃないですか。

ポール:そういうことね。サイドをえぐってのクロスじゃなくても、キミッヒみたいにペナ角とか、ペナちょっと外ぐらいからのどれだけ質の高いクロスが来るか。

とっさん:アーセナルだとそれを担ってんのはウーデゴーアかなと思うけど。ウーデゴーアが持つとみんなファーサイドに流れてくからね。あれはチームとして狙いの一つなんやろうなと思う。

偽サイドバックの副作用

ポール:アーセナルは、最近の試合はほとんど右で作ってクロス、という形になってると思う。左サイドが全然機能してない。昨シーズンまでのジャカみたいな動きをする選手が、結局シーズン最後まで出てこなかったなと思う。

とっさん:アストヴィラ戦はインサイドハーフのハヴァーツが、相手が捕まえにくい位置に降りていってボール進めるのを助けるとか、裏抜けするとかっていう、昨シーズンまでジャカがやってたそういう仕事はできてたと思う。
ポールが言ってるのは、相手を押し込んだ後のことよね。シティの、ドクが持った時にベルナルド・シルバがインナーラップするみたいな動きとかがなかなかできてない。マルティネッリが誰かを使うみたいなプレイがあんまり多くないっていうのが問題だと思うけど。それは素直に左サイドバックがやったらいいんじゃないかなと思う。

ポール:でもサイドバックが高い位置をとると偽サイドバックができなくなる…。
これは、偽サイドバックが流行りすぎたことによる副作用がきてるのかもしれないね。アーセナルだけじゃなくて他のチームにもその影響あるのかもしれない。偽サイドバックで中に入ってきて3-2-5になったら、両ワイドは一枚で攻めなあかんってなると、まあそれは苦しくはなるかって気がした。

とっさん:でもそれさ、サイドバックを高い位置にガンガン行かすとするやん。それはそれで多分トランジションに問題出るよ。カウンターにめっちゃ脆くなったりするよ。

ポール:それはそうやな。

とっさん:だから難しいよね。その塩梅が上手いのがウォーカーとかホワイトなんじゃないかなって思う。あとイタリアだとディロレンツォとかは上手い。自分が高い位置まで上がったんだったら、クロスで終わるみたいなことを結構心がけてる気がする。自分がいないと後ろが持たないって分かってるからね。

ポール:なるほどね。アーセナルは今後どうしてくるかね。

とっさん:どうしたらいいんやろね。現状でこのチームは完成しちゃってる気もするからな。

ポール:そうね。やっぱりセンターフォワードを獲りにいくか。

とっさん:やっぱりセンターフォワードなんかな。まあブンデスの長身センターフォワード、いっぱいいい選手いるからその辺から取るのが一番なんか俺はしっくりくるけどね。ボニフェイスとかギラシとか。

ポール:噂でボローニャのザークツィーの名前もでてたね。確かにありなんかなって気はする、今とシステムは大きくは変わらんと思うけど。センターフォワードに置いて、下がってきてボール触りたがるんかなって気はするから。でもヘディングは強いみたいやから、その特徴があるのなら、ありなのかもしれない。
まあガッツリ、センターフォワードタイプを獲りにいっても面白いかもしれないです。ちょっとどういう風に進めていくか、来シーズン楽しみやね。

とっさん: 楽しみだね。


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