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母親が興味を示してくれない

母親に見てほしい一心で勉強を頑張ったにゃりぺよ。
にゃりぺよは地元じゃ一番の進学校に通う高校生になりました。

中学校では母親との関係でひねくれてしまったにゃりぺよでしたが…。
高校ではみんなお互いを尊重して、プライベートに侵入しようとしない人ばかり。

にゃりぺよは勉強も楽しく、友人たちもまともな高校が大好きでした。
そんなとき、にゃりぺよは高校演劇と出会います。

にゃりぺよは高校演劇の魅力に憑りつかれました。
そして勉強の合間を縫って台本を探し、読み、ランニングに励みました。

こんなに楽しくて夢中になったもの、きっと母親も認めてくれるはず。
にゃりぺよはよく母親に部活の話をしましたが、母親はあまり興味がないようでした。

よくドラマを見て、本を読んでいた母親。
きっと演劇にも興味を持ってくれるだろうと思いましたが、そうではなかったようです。

にゃりぺよの所属する演劇部は、よく大会に出場しました。
部員同士で「絶対全国行こう!」と話し、日々頑張っていました。

そしてにゃりぺよは母親を大会に呼びましたが…。
母親は、にゃりぺよが見てほしかった大会についぞ顔を出しませんでした。

大会について話すと「え~」と返事をする母親でしたが、当日は来てくれるかもしれないと淡い期待を抱いていました。

舞台の上に立ち、観客席を見たとき。
母親がいないとにゃりぺよは、さっと心が暗くなりながら演技を続けます。

大会のたび、母親と離婚した父はにゃりぺよを見に来てくれました。
にゃりぺよは、味方が父しかいないんだと感じていました。


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