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私が10年以上愛用している「マインドマップ」に込められたアイデアとは。

(旧ブログサイトからの転載です)

あなたがビジネスパーソンであれば、「マインドマップ」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

あるいは、言葉は知らなくてもマインドマップをどこかで見たことがあるかもしれません。

マインドマップとは

マインドマップといえば、“ノート術”の1つとして書籍や雑誌などで紹介されることが多いため、ノートやメモを取るための方法やツールだと思っている方も多いと思いますが、ちょっと違います。

私は約10年以上も前からマインドマップの魅力にハマり、主に仕事で活用しています。使えば使うほど、シンプルでパワフルな思考ツールであると感じているのです。

また、白い紙(やホワイトボード)とペンさえあれば、どこでもかき始めることができるという手軽さも気に入っています。

マインドマップの生い立ち

マインドマップは1960年代に、トニー・ブザンの手によって開発されました。

彼は小学生の時、ある出来事がきっかけで「頭がいい」とはどういうことなのか疑問を持ちました。

その後も記憶や速読について興味を持ち続け、大学に入ってからは「脳とその使い方」について学ぶことが重要であることに気づいたのです。

そして、独自に研究を重ね思考ツールとしてのマインドマップを完成させました。

日本にマインドマップが紹介されたのは、それからずっと後ですが、世界的に見ると、60年近い歴史のあるツールであることが分かります。

記憶法から生まれたマインドマップ

若き日のトニー・ブザンは記憶の不思議に取り憑かれ、自身の記憶力を鍛えると同時に記憶法の研究にも没頭しました。

そこから生まれたのがマインドマップであり、初期のマインドマップは記憶法として開発されたのです。

このことを知っている方はあまりいないと思いますが、他のツールやフレームワークとの違いは、ベースに記憶法があるという点です。

記憶力は誰でも高められる

人間の記憶技術の向上をテーマとした、世界記憶力選手権(World Memory Championships)というものがあります。

創設者の一人がマインドマップの開発者であるトニー・ブザンです。

Wikipediaに掲載されている世界記録を見ると、以下のような信じられない記録が並んでいます。

  • 1時間で3029桁の数字を記憶

  • 単語の羅列を15分で300語記憶

トニー・ブザンは記憶に関する著書の中でこのように書いています。

記憶力は心がけひとつで決まる。つまり、「誰もが持つ能力を使うかどうか」という個人の選択の問題なのだ。
出典:マインドマップ記憶術

「歳だから記憶力が下がるものだ」と諦めて、脳を使うことをやめてしまえば、記憶力が低下してしまうのは当たり前ですよね。

“年齢の問題”ではなく、“興味・関心の問題”であることが多いのではないでしょうか?

私はこのことを知ってから、記憶力の低下を年齢のせいにするのはやめることにしました。

マインドマップに込められたアイデア

学生時代に、単語を語呂合わせで覚えたり、紙に絵や図をかいたりして暗記した経験が誰にでもあるのではないでしょうか?

やっていることは多少違ったとしても、そのベースにあるのは、「イメージの活用」と「連想による関連づけ」であり、その2つが記憶力を高めるための基本的な考え方となります。

それらを最大限に活用するための工夫がマインドマップには詰まっているのです。

世の中にはオリジナルから派生したマインドマップに似て非なるマップがたくさんありますが、オリジナルのマインドマップには記憶するためのアイデアが詰まっていることを覚えておくとよいでしょう。

まとめ

今回は創造的な思考をするためのツールであるマインドマップが、記憶法から生まれたという事実をお伝えしました。

少しでもマインドマップに興味を持っていただけたら嬉しいです。

おすすめの書籍

理論的な背景も含めてしっかりと学びたい方は、以下の書籍「マインドマップ 最強の教科書」をオススメします。

かき方を中心にサクッと学びたい方は書籍「マインドマップ超入門」がオススメ。とても薄い本なのですぐに読めます。

しかしながら、書籍を読んだだけで、マインドマップの本質を理解して使いこなすことは正直難しいと思います(私自身がそうでした)。

マインドマップを極めてみたい方は、認定インストラクターが開催する講座の受講をオススメします。

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