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演劇って、何?

明日、かなり変わった状況下で上演される舞台を観にいくにあたり、そんなことを考えています。

演劇って、何?

初めて観た舞台は、劇団昴「アルジャーノンに花束を」
一生忘れることはないと思います。
この小説が大好きで、舞台化を何かで知り、どうしても観たくて初めて劇場に足を運んだ作品です。

それ以降は、好きなアーティストや役者さんが出演する舞台を幾つか観てきました。

ダンダブエノ「いなくていい人」ナイロン100°C「ドント・トラスト・オーバー30」「チャイメリカ」「熱帯樹」劇団AUN「一尺四方の聖域」「風博士」

どれも観ようと思った動機は、“好きな人が頑張ってる仕事だった”から。

演劇ど素人の印象として、舞台の仕事は何ヵ月もの間キツい稽古をし、絶対にミスの許されないお芝居を一日数回、何週間も何ヵ月も繰り返すという大変な仕事に思えます。
でも、どの人も舞台の仕事って自分の意志で選んでる。そこに、他の仕事とは違う特別感を感じます。

好きな人のそんな特別な仕事を、自分の目で見て感動を共有したい、という思いで壮絶なチケット争奪戦に挑んだり観劇マナーを必死に調べたりして、その労力以上の素晴らしい体験をさせてもらいました。

演劇との関わりはその程度なのですが、その程度の者なりに考える演劇の魅力は、
人間を描いてる
というところでしょうか。

職場や家庭で人間関係に煩わされる毎日を送りながらそれでもお芝居を観たいと思うのは、弱さ、狡さ、強さ、思いやり、愛情など様々な形で人間の本質がストレートに表されているからのように思います。

明日の舞台は、演者さんではなく、舞台を作る側の人が好きで観に行きます。
これは初めての経験です。

おっさんずラブシリーズを通じて知った脚本を書く人なのですが、そこに描かれる感情や出来事との距離感が好きなのです。
それは脚本以外の文章でもそうなのですが、ぐっと近づいているようでどこか醒めた視線も感じられて、その具合がとてもピッタリきます。

その人が脚本だけでなく演出もする、という舞台、しかもそれが下北沢ということで(個人的思い出多数)、自粛解除後初の観劇を決めました。

演劇って、何?

が更に深まることを大いに期待する次第です。

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