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“私の家政夫ナギサさん”感想

ロス、というか余韻が未だに。

現実味がありそうで無さそうな不思議なドラマだった。
ナギサさんは繰り返し自分のことを“おじさん”と言うんだけど、その辺にいるおじさんとは違うおじさん。

何が違うかというと、まず威張ってない。
虚勢を張らないし、自分の優秀さ(MRとしても家政夫としても)のマウントをとらない。
年下で女性のメイに、年下で女性だからというレッテル貼りをしない。

家政夫という職業だから諸々当然なのかもしれないけど、ナギサさんの資質だなと思える。
ナギサさんは、おじさんではなく、そういう人だった。

メイも変わった人だ。
母親の呪縛のせいで、男性をライバルとしか見られない。
仕事の能力は高い。
思考力、洞察力、観察力、向上心、行動力、分析力、全てに秀でている。
人間関係でもその力が発揮され、メイにフラれた肥後先生にも田所さんにも恨まれることなく、ナギサさんの人生の重荷はどんどん下ろしていく。
その一方で家事だけはどうにもできなくて、成り行きでナギサさんを家政夫として雇うことになる。

メイがナギサさんの優しさと包容力に惹かれ、ナギサさんを失いたくないと思う気持ちは分かる。
ナギサさんが、メイの強さ、人間力(そしておそらく可愛らしさ)に惹かれるのも分かる。

そうすると離れたくないが為に結婚したいと思うのも当然の流れ...ではあるけど、二人はお互いのことをまだまだ知らない。

交際する中で徐々に価値観を理解し合うという過程をすっとばし、いきなり結婚して生活を始めるのだから、トラブルとケンカは必至。

そしてもし、ナギサさんがお母さんの立場を意識して、メイがお母さん的役割をナギサさんに求めたら、いつかメイは親離れしてナギサさんの元を去ってしまわないかな、と思ったりする。

メイとナギサさん、どれだけケンカしてもいいから、新婚生活の中でちゃーんと恋をして欲しい。

8日のオリジナルストーリー、めちゃくちゃ楽しみにしています。

二人の新婚生活を描くオリジナルストーリーって、すごく良いアイディアだと思う。

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