見出し画像

法の解釈の問題ではい 歯止めは外部からかけられるものなのでしょうか

ずいぶん前の話。アメリカで12歳の女の子が逮捕されたそうだ。逮捕容疑は器物損壊である。
12歳といえば、小学校6年生か中学校1年生か。日本でも、未成年者の犯罪はことあるごとに取り沙汰されている。中には小中学生のいたたまれない事件も存在する。

しかし、アメリカのこの器物損壊の話はどうも違っていた。
学校の机に、「○○ちゃん大好き……」と書いたそうだ。

それだけで?
思わず身を乗り出して記事を読み直した。が、それ以上のことは書いていない。確かに、日本でも落書きは疑う余地もなく犯罪である。軽犯罪法違反だったかな。だが、昔はチョークで道路に何か書いて遊んだし、学校の黒板に落書きなどしたものだ。
私はあまり経験がないのだが、机などにも落書きをした経験がある人は少なくないだろう。そういうものをよく見かけたこともあるし。

このアメリカの少女の「落書き」はいかなるものであったのか。とてつもなく大きく書いてあった?学校中の机全部に落書きをしたのか?それとも、何度注意されても言うことを聞かなかった?
いずれにしても日本ならば"逮捕"とはならないだろう。警察の協力を仰いだとしても、自分で消すように促されたりとか保護者と一緒に謝罪をしたりとかが関の山ではないか。
いや、確かに落書きは良くないことなのだが……。

しかし、日本の学校にも、法が適用され逮捕なければならない時代がきているのかもしれない。

昨今、SNS上における誹謗中傷が問題になっている。
多くのネット記事を読む限り、私自身も大問題だと感じている。匿名であることをよいことに、相手への攻撃的な言葉を羅列する。決して許されることではない。
しかも、問題になるやいなや、自分が書き込んだ誹謗中傷を削除する動きまであったという。自分が悪いことをしているのを完全に自覚している証拠だ。
こういうことに対しては、厳正なる対処をして、こういうことが許されないネット社会にしてほしいと思う。

ふと考える。特定の相手への誹謗中傷は、やってはだめなことであるというのを、日本の教育はいつの段階で教えているのだろうか。いや、教えている。義務教育の9年間、道徳科の授業ではもちろんであろうが、いついかなる場合でも匿名で特定の誰かを攻撃することを認めることはない。それは決して許されることではないとどの学校でも教えているはずである。(もちろん匿名でなくても許されないことは言うまでもない。)
だが、ネット社会の誹謗中傷は現在も存在し続けている。教育を受け続けてきたにもかかわらず、だ。
これは、何度言っても意味のない人には意味のないことだということを表してしまっているのだろうか。

誹謗中傷の類いのもは、落書きとは違う。しかし、落書き感覚で書いていたとしても絶対に許されない。
とするなら、【落書きの段階】からきちんと逮捕されることを知っておくことが、もしかしたら重要なことなのかもしれない。法治国家である日本に住む人間として自覚をしてもらうために。
教育の範疇を超えているのならば、法に治めてもらうしかないかもしれない。

12歳の少女が、落書きの容疑で逮捕される日本がやってきたならと想像する……。
ううむ。
規則で縛るということは、人間が人間を育てるという場合において、どの「程度」必要なのだろうか。

人間の欲望を抑えられるのは、恐怖心のみ。
たしかに私はそう思うのだが……。

よろしければサポートをお願いいたします。いただいたサポートは、今後の治療費に使わせていただきます(^_^;)