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授業のちょっとしたコツ1 先生、あなたは授業中どこに立ってますか?

対話対話と言われて、いろんなところでいろんなものと対話させるのだという。新しい学習指導要領?らしい。友達との対話。先生との対話。教材との対話。質問との対話。ん?教材と対話するの?

要は考えるってことか。

結局そんなようなことは今までもしてきていることであって、なんで今更な感じもするが、別のnoteに書いた、道徳が教科化された理由に似ているのかもしれない。道徳を教科にすることで、評価をしなくちゃいけないからね。

対話重視でなくてもきちんと考えることは大切だし、その意見を人と交換し合うことによって、自分の意見を広げたり深めたり確固たるものにしたりすることは必ずある。企業においてチーム一丸となってプロジェクトを成し遂げるときの言葉による想像の構築の礎を築きたいものだ。

さて、授業中、子どもに発表させることなんて今までもしてきたことだけど、黒板付近まで出てきて発表するなんてこともしばしば行われる。そういうとき、発表する子どもの声が小さくて……と若い先生が困っていた。良いことを言っているので認めてあげたいが、どうしても声が小さく、そのうちに元気な男子が「聞こえませーん」とか言い出して余計に声が小さくなるという。

私:じゃあ、先生はどこに立っているの?

先生:すぐそばで困っている子をサポートを……。

私:すぐそばって?

先生:その子のほぼ横です。

私:その子はどこを向いているの?

先生:私の方を見ています。

そりゃ声も小さくなるわな。子どもはやっぱり先生に認めてほしいし、先生にわかってほしいから、先生に一生懸命説明する。当然先生の方を向く。その声は先生に届けば良いし、もし間違っていたら恥ずかしいから、むしと先生に届くような声しか出さない。

私:ちょっと後ろに立ってみたら?

先生:でも、私が邪魔でその子が見えなくなるのでは?

私:で、頷きながらさがっていったら?

先生:……。

私:笑顔で、励ましながらね!

翌日、その先生の授業は大成功とまではいかなかったようだが、だんだんと自分が思うように発言をしてくれるようになったそうだ。

こんなの当たり前のことだが、ちょっとした立ち位置で授業はガラッと変わる。
黒板の前で発表するばかりじゃない。手を挙げて自分の席で発言するときもあろう。そういうときは、私はなるべくその子から離れていく。だから、私は、授業中右へ行ったり左へ行ったり、時には後ろに行ったり……。あちこちへと動き回る。子どもはいろんな方向へ向くから大変かもしれないけど、でも、楽しそうよ。

指導要領の解析も大事であろうが、世代交代が甚だしいのは教育現場でも同じ。ちょっとしたコツみたいなものを掴んでほしい。

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