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往復書簡

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大学時代の先輩にあたる教師――仮にO氏と記しておく――との、事務的なやりとりから発展した往復書簡の一部始終である。ただのメールのやりとりとて、馬鹿にできぬ内容に発展することもある。
文学者と批評家。だが、互いにその作品を干渉し合うことはなかった。ただ、書簡を交わし合うのみ。 ある…
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#往復書簡

第二十四稿 頭韻 五味子のジャム

二〇二〇年十一月二十六日(木) 韻の踏み方は押韻にとらわれず 道 羊 (銀) 空 の韻も好…

ゆりてる
3年前

第二十三稿 宴 七言絶句

二〇二〇年十一月二十四日(火) 饗宴Y文学館 K通風

ゆりてる
3年前
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第十八稿 知性

小生の詩の新作です。 知性 ―信濃なる浅間の岳に立つ煙をちこち人の見やはとがめぬ (新古今…

ゆりてる
3年前
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第十七稿 発露する一滴を直接口にする

O氏の曰く、時間が、つながっていたいと考える人との交わりが、何よりも大切だという言葉が胸…

ゆりてる
3年前
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第十一稿 洗脳?

決して洗脳教育ではないはずなのだ。しかし、この同調圧力は一体何なのか。正しいか正しくない…

ゆりてる
3年前
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第五稿 本音

くだらないやりとりから大きく動き出す。 鬱憤を晴らすかのように。 *      *   …

ゆりてる
3年前

二〇二〇年五月二十五日――

二〇二〇年五月二十五日―― 思えばこの日から始まっていた。何のことはない。ただの冗談の繰り返し。 ただ、熱い。 どことなく冷めていたところがあった。何も変わらないと思っていた。 実際、声を上げても変わっていない現実がある。 駄文と言えばそれまで。 触れ合った瞬間はじけた。 元々熱かったもの同士。 思いはとめどなく溢れる。 以下はメールのやりとりである。 言うなれば往復書簡。