見出し画像

夜中の妖怪パッキン外し

先週子どもの授業参観中、茶を飲もうと水筒を取り出したらぬれてた。アレレと蓋を開けたら茶が溢れて床にこぼれた。やられた!

妖怪パッキン外し

パッキンをすぐに外したがり、夜中に外してそのまま放置する妖怪。
世間ではまだその存在を公に話されることはない。しかし、一部の家庭において、その妖怪は確かに存在し、その行動で頭を悩ませている人びとがいるーー

『パッキンを外す者たち』ゆりお著p.4

前から薄々気づいていたが、私の夫が妖怪パッキン外しだと思う。

朝起きてキッチンに行くと、外して洗われた清潔なパッキンが3つも4つもザルに置いてあるのだ。
「またやられた!」
いつも「パッキンを外したらちゃんとつけて」と言っているのに、つけてくれたためしが無い。

私はパッキンができない。
私はパッキンができない。

パッキンができない私を夫は面白がっているのだ。

小1の息子のために水筒の準備をするのは私の仕事だ。
毎日せっせと用意している。
毎日ざっと洗って用意しているしそれで充分だと思っている。
パッキンをつけてくれと言うと、
夫は「見ればわかるでしょ」と言いながら迷うことなく選び取り数秒でつけた。


飲み口と本体とのスキマを埋めて漏れを防ぐというのがパッキンの仕事だと思うが、それは理解しているが、この世にはパッキンが多すぎる。
とりわけ我が家には多すぎる。夫の水筒には3つくらいパッキンがついていて明らかに多すぎる。

私はパッキンの種類が覚えられない。
どのパッキンをどの水筒のどの部分につけるか区別できない。裏と表も間違える。

だから基本的に取り外さない。できないことには手を出さない。自分のパッキンに対する甘さをきちんとわきまえているのだ。それが私の流儀である。

そもそも水筒の洗浄は雰囲気で良いと思っている。
甘いジュースを入れるのでもなし、茶しか入れないのだから、水筒は、飲み口を洗っておけば9割OKだろう。

知恵袋をみたら「我が家は毎日洗っています」「洗うのが当たり前なので、全く苦ではありません!」
という家事マウンティングであふれていた。家事嫌いの私のコンプレックスが大いに刺激された。
しかし科学的根拠に基づいた適切な推奨頻度のデータはないようだった。(フフン!)
つまり水筒の洗浄は雰囲気が9割。共感者はぜひいいねして欲しい。


朝私が水筒の準備をする。
2.3本用意することもある。茶を作り、水筒に入れて蓋をする。

以前、そのまま子供に持たせたら、途中で飲もうとした時に大半こぼれた経験から、パッキンの確認という工程を追加した。

それ以来、「水筒にちゃんとパッキンがついてるかどうか」の確認は、
「水筒を逆さまにしてみる」という実証方式にて行わせていただいている。
逆さまにしてみて、茶がこぼれてこなければオーケーである。

先週の授業参観のその日の朝も、
わたしはいつもどおり水筒に茶を入れて、逆さまにする試験も通過させて、その上でわたしのカバンに収まっていたのだ。なのになぜだ。

飲もうとしたらすでに水筒は濡れていて、蓋をとったらあふれてきて、大さじ2杯くらい学校の廊下を濡らしてしまったごめんなさい。

ティッシュがあってよかった。子供用の可愛いティッシュを勝手に持ってきていたが助かったサンキュ。

パッキンは外したら戻そうね
パッキンは外したら戻そうね

この世は妖怪パッキン外しと、悩まされる人に2分される。パッキンの凸凹を見ただけで、どの水筒のどの部分に適合するかわかる者と、100回見ても覚えられない者がいる。

この世界の平和のために、互いの違いを理解した上で、パッキン不要な水筒の普及を切に願う。

↓こんなのがあるのね

この記事が参加している募集

この経験に学べ

新生活をたのしく

読んでくださり、ありがとうございます!!! もしよかったらフォローをお願いします! 頂いたサポートは、文章を書く活動に使わせていただきます。