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アスペクト~どこから見る?

アスペクトの解読は難しいですね。太陽と火星のトラインは?水星と土星のスクエアは?・・・というように、ひとつひとつのアスペクトの意味を丸暗記するという方法もありますが、どうしても理解が断片的になります。それよりも、天体、星座、ハウスの象意を深めていくと、公式的にかつイメージ的にアスペクトの本質を理解することができますので、お勧めです。まず、主要なアスペクト(特に力の強いもの)を挙げます。


〇コンジャンクション(吉凶混合):天体同士が重なり合って、お互いの働きを強める(最も強いアスペクト)

〇オポジション(ハード):異なる二つのものが反発し合い摩擦を生み、やがて二つが統合されることを目指す

〇スクエア(ハード):手放しや変更を余儀なくされ、葛藤を生み出すが、強い創造性に繋がる

〇トライン(ソフト):調和的に働き、自然発生的に相互作用でよいものを生み出す(甘んじやすいという注意点も)

〇セクスタイル(ソフト):お互いに協力関係となり、高め合うことができる。エレメント同士の相性がよく、三区分(活動・不動・柔軟)が異なる性質を持つため、使いやすい(トラインよりは弱い)


私はまず、冥王星のアスペクトから確認します。冥王星は最も強い力を持つ天体で、大きな運命の流れ、避けられないカルマ、霊的な因縁などを示すと考えています。そして、冥王星自体が「破壊と再生」の働きを持ちますので、ソフトアスペクト(イージーアスペクト)であっても、冥王星とアスペクトする天体は「一度破壊される」ーー運命を持ちます。


冥王星のアスペクトが多いほど「紆余曲折や試練」が多く、器の大きなダイナミックな人生であると言えます。比較的、冥王星のアスペクトが少ない場合でも、冥王星が効いているホロスコープの場合、やはり同様の意味を持ちます。冥王星により何が破壊されるか、という視点で捉えるとわかりやすくなります。


太陽・冥王星のアスペクトは「太陽=自分自身が破壊される」運命にあります。一度ゼロになる、プライドや自信、生きる目的、築いたモノ、自己価値等、何もかも失うような体験を経てから、復活・再生し、大きな飛翔を遂げていくでしょう。特に、コンジャンクション・オポジション・スクエアを持つ場合、ブレイク運を持っています。冥王星のアスペクトはハードこそ花形であるーーとマドモアゼル愛先生が仰っています。この配置をお持ちの方は苦しみが多いですが、自分を信じて進んでいきましょう♡



月・冥王星のアスペクトは「月=感情を通じた破壊を体験する」運命を持ちます。人生のどこかで、奥に秘めている感情が爆発させられて、大切な人間関係が破壊され、そこからの復活を遂げます。※唯一、月だけは再生しない、月が冥王星によって殺されるーーという愛先生の解説が非常に腑に落ちます。このアスペクトを持つ人も苦しい体験を経ますが、自らの月を見破ることができる大いなるチャンスを持っています。


水星・冥王星のアスペクトは「水星=知性・能力が破壊される」運命を持ちます。冥王星に煽られた水星はどこまでも知的好奇心を膨らませます。知力の限界に立たされ、一旦は大きな苦しみを感じますが、そこから独自の知性や能力が再生していくでしょう。



金星・冥王星のアスペクトは「金星=愛・喜びが破壊される」運命を持ちます。恋愛での苦しい体験、女性からの理不尽で不条理な扱い、女性としての自分自身が傷つけられ地に落とされるような体験を経て、復活・再生します。金星・冥王星のアスペクトを持つ方はオーラがあり、人を魅了するような力があります。特に、トライン・セクスタイルを持つ人は美しく魅力的な方が多いですよ。(アセンダントよりも如実に外見的美しさを示しているように思います)

火星・冥王星のアスペクトは「火星=創造性・リビドーが破壊される」運命を持ちます。思うように創造性が発揮できない、意思や感情を表現する場が失われ行き場がない、強い生命エネルギーを抑え込まれる等。これは2番目に苦しいアスペクトとされます。特に、コンジャンクション、オポジション、スクエアの場合、存在しているだけで非情な苦しみを感じるとのこと。通常は芸術性や創造性として発揮されます。スポーツやクリエイティブなパワーとして使っていくとよいでしょう。



木星・冥王星のアスペクトは少し特殊です。破壊というよりも木星が見えない力により持ちあげられるような運命を持ちます。木星=社会貢献の場・社会的成功が不思議な後ろ盾の力で発展へと導かれるという感じでしょうか。ただし、木星は不正を嫌う天体ですので、あまりに道から外れたやり方で成功を手にすると破壊される運命を持ちます。公明正大でクリーンに!そして、自ら多くを「与える」ことが重要です。社会的成功が約束されたようなアスペクトです。



土星・冥王星のアスペクトは「土星=この世的成果物が破壊される」運命を持ちます。それまで築いてきた地位や財産や家庭、或いは、キャリアや研究成果など、一旦、全てを失いますが、そこから不死鳥の如く再生を遂げるでしょう。このアスペクトは全アスペクトの中で最強の打撃力・破壊力を持ちます。キビしい配置です。特に、コンジャンクション、オポジション、スクエアの場合は、コントラストの激しいダイナミックな人生となります。しかし、それだけ器が磨かれ、失ったもの以上を手にすることができる、素晴らしい人生を再創造できます。



天王星・冥王星のアスペクトは「天王星=改革・独自性が破壊される」運命を持ちます。破壊というよりも、生来の革命児としての衝動が煽られ、保身を望まないパワフルな生き方をします。そのために風あたりが強くなり、孤独の中で自分の理想に向かって突き進まざるを得ない運命を持っています。新しい時代を切り開く革命家、リーダー、英雄的な力を持っていると言えます。特にコンジャンクション世代(1964~1967生まれ)の方は静かな革命家、常に自分の限界に挑戦されているようなバイタリティーに溢れた方を多く御見かけします。とにかくパワフルです。



海王星・冥王星のアスペクトは「海王星=スピリチュアルが破壊される」運命を持ちます。自らの精神性、存在の基盤の部分、包括的な生の意味を追求する傾向。今、生きている人は皆、海王星・冥王星セクスタイルを持ちます。実は、物質を超えた霊性を大切にしようとする欲求に突き動かされていると言えます。ニューエイジやスピブームなどがその顕れ。半霊半物質のアクエリアス時代への布石とも言えるアスペクト。



冥王星のアスペクトが多い方、大丈夫です。私は太陽・冥王星スクエア、土星・冥王星スクエア、金星・冥王星で何度か死にかけましたがw48才の現在も元気に生きています!冥王星が月と天王星以外のすべての天体とアスペクトしていますが、無事でございます。冥王星の容赦ない破壊は、苦しませるためではなく、後の再生のためにあります。必ず復活できます。安心してくださいね。



冥王星のメジャーアスペクト以外の場合も、それなりに大きな影響力はあります。私は水星・冥王星クインタイル(72度)を持っていますが、幼い時から、取り憑かれたように宇宙の果てや意識について考え、頭がショートするような知の限界を感じ、それが後々にまで影響を与えています。マイナーアスペクトの場合も、それがどのように働いているのか、深く見つめてみる価値があります。



勿論、冥王星の働きがどのくらい強くなるかは、個々人のホロスコープによりますが、変化を恐れない強い気持ちで進むと、後々、冥王星のアスペクトに感謝できるようになります!冥王星はマリア様のようなイメージがあります。物質世界を生きる者たちへの祈り、霊的成長を見守り導く祈り・・・冥王星を恐れなくなったら、怖いものなしです。

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