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ホロスコープから前世がわかる?

クライアント様から「前世と今世の課題を教えてほしい」というリクエストがありました。さて、ホロスコープには、前世の情報なるものが記されているのでしょうか?


ユリシスは「記されている」と思います。前世なるものが存在するかどうかは個々人の価値観に委ねられていますので、そこは全くの自由です。ただ、占星術の世界観においては、輪廻転生が「存在している」と言えます。


なぜなら、ホロスコープは12室ですべてが融解し、1室で肉体を持って、再び、この現象世界に生まれくるからです。そのサイクルが繰り返されるのが、一般的な占星術の世界観です。



生まれてくる前の過去の情報や前世なるものがどこに表れているのか?それはまず、ドラゴンヘッド&ドラゴンテイルの月のノード軸にあると言えるでしょう。特に、ドラゴンテイルは「すでに習得済みの事柄・今世ではそれを超えていくポイント」を示しています。


また、スピリチュアル占星術で有名なジャン・スピラーによりますと、様々な天体やサインなどが過去の情報を示しているそうです。一般的にも「土星はカルマを表す天体であるため、過去生の情報が読み取れる」とされています。さらに、月からも読み取れると、私は考えています。


ユリシス個人は、当たり前に過去生はあると感じていますし(時間軸の問題は抜きにして)過去と未来(バランスと方向性)があると考える方が自然であり、それゆえに、ホロスコープの示す情報がいよいよ整合性を持ち、腑に落ちる感覚があります。


では、どのように読んでいくのかを、ユリシスを例に出して、解釈の一例を紹介しますね。私のドラゴンヘッドは射手座・2室にあり、ドラゴンテイルは双子座・8室にあります。


まず、ヘッドは今世で目指すべき方向性とテーマを示しますので、「自分自身の情熱や信じることに真っ直ぐに向かい、それを深めて才能として伸ばし、自立して生きる」ことを課題としています。(射手座は精神的な成長や情熱を指し、2室のヘッドは自らの才能を活かして自立すること、自分主体で人生を切り開くことを指します)


反対に、テイルは過去生で十分にやってきたこと、或いは、放っておいても才能を発揮できる得意なことを表し、今世ではそれ以上の発展や成長が望めない事柄を示します。ゆえに、ユリシスは過去において「人に忖度して賢く立ち回り、ダブルスタンダードで依存的な人生を送っていた可能性がある」と読み取ることができます。


双子座は正しさに拘らず、賢く立ち回ることができるサインであり、臨機応変な柔軟性を持って「生きのびる知恵」を備えた星座です。8室は継承や他者からの保護を表し、自立して生きるというよりも、養われるような立場であったと解釈できます。(ヘッド&テイルを対で解釈することがポイントです!)


きっと、もしかしたら、前世ではハーレムのような場所で、権力者に養われていたり、周囲に忖度しながら、本当の自分を殺して生きるしかなかったのかもしれません。そのような「過去・踏み台」を糧にして、今世では射手座の太陽とドラゴンヘッドを選んで生まれてきた・・・と解釈すると、とても納得ができるのです。



正義感のかけらもなく、自分が生き延びるだけで精いっぱいの人生だったのかもしれず、だからこそ、今回は「バカ正直・正義感の塊」のようなプログラムを設定してきたのかもしれません。ちょっとした悪いヤツが、そんな生き方に辟易して、「次は、正義なるものを追求したいな~もうこんな生き方はいやだな~熱く自分らしく思いきり生きてみたいな~」なんて願ったのかもしれませんね。


また、テイルと合の天体がある場合、今世ではその天体が示すような生き方を目指すべきではないーーと解釈されています。私はテイルに土星が合です。蟹座・9室の土星ですので、精神性を追求して聖職者や修道女のような立場につき、奉仕と殉教を生業として、ストイックで自己犠牲的な生き方をしていた過去があるのかもしれません。


つまり、今世では「その生き方を繰り返してはいけませんよ」という星からのアドバイスであり、「そのテーマをさらに熟成させて、もっと大きなものに変化させましょうね」というメッセージが込められていると感じます。


実際、周囲の人に「ねぇ、私がさぁ、修行僧みたいに厳格で、自分を殺し、美味しいもの食べて、美しいものを見て、地球を楽しもう~みたいなことを悪とするようなキャラだったらどう?」と言うと「付き合わん」「無理やな」「それはどやろ・・・」と即答されましたw


テイルが示すような生き方をしていると、その人の魅力が半減し、人が去っていき、人生が発展しないーーという定説は間違いなさそうです。反対に、ヘッドが示すような生き方をしていると、「人に恵まれ、人生が発展する」わけですね。


また、ジャン・スピラー流に「蟹座土星」を解釈すると、「過去生で培ってきた心の深淵を探る能力を、今回の人生において、社会に還元していく使命を持っている」ということになります。大学生の頃から心理学や精神世界の本を読みあさり、一時期、カウンセリングを生業としていたり、今は星読みの世界に足を踏み入れていることからも、深く腑に落ちる次第です。



概ね、水のエレメント(蟹座・蠍座・魚座)の土星を持つ人は、心理面や哲学的方面から、人を癒し救うような使命を持っているということになります。


火のエレメント(牡羊座・獅子座・射手座)の土星を持つ人は、しがらみや枠に捉われず、赤子のような素直さで、自分らしく喜びを追求して生きることが使命であると言えます。


地のエレメント(牡牛座・乙女座・山羊座)の土星を持つ人は、基本的な価値観と生活習慣を整え、物質的な恵みに感謝して、日常を味わい楽しむ。着実性により形にする喜びを拡げることが課題。


風のエレメント(双子座・天秤座・水瓶座)の土星を持つ人は、健全な自己表現とコミュニケーション、深いパートナーシップの成就、自由で平等な社会の実現などを、今世のテーマとしていると言えます。


以上、ざっくりとした解釈ですが、参考になれば嬉しいです~☆



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