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「バランス=対等性」を教える占星術

私たちの人生に、やたら攻撃的な人や怒っている人、或いは、ストーカーや迷惑行為をする人が現れる場合、占星術的視点からの解決策は「本当の自己を表現することであり、火星を使うこと」になります。


占星術の素晴らしさは「現象や相手のせいにしない視点」であり「自分のバランスを図ることですべての現象を最適化することができる」という点でもあります。


誤解を恐れずに言うと、いじめ問題を占星術的視点で捉える時、「いじめられる私」にも責任があるということになるのかもしれません。なぜなら、対人関係における力のバランス、二者の間に生じてくるエネルギーバランスは、金星と火星のバランスであり、アセンダントとディセンダントのバランスであり、そして、太陽と月の関係性そのものでもあるからです。


アセンダントは「対人、対社会に打ち出す自己の在り方」を示しています。一方、ディセンダントは「鏡としての他者を通して現れてくる、もう一人の私自身」なのです。ある意味、二つはシーソーのような力学で動きます。


金星が愛情や悦びを司り、受容性や女性性を表すのに対して、火星は行動力やモチベーション、能動性や男性性を表しています。これも同じ構造を持ち、ふたつの力がアンバランスになった時には、欠けているものが「自己の鏡としての他者や現象」として現れてくるのです。


太陽乙女座の友人が唐突に「私、チワワ嫌い」と言いました。「あの小さくて震えている感じ、私は無力ですっていう感じがイヤ。震えられると苛めたくなるやん」と、真顔で言うので、思わず爆笑してしまったのですが、確かにそれは「人間心理」としては、確実に神髄を突いています。


私、無力です。私、自分を表明できません。私、自分を守れません。だから、攻撃しないでーーこの無言の訴えは、鏡の関係である他者の「火星」に火をつけるのです。なぜなら、相手が火星を封じ込めているアンバランスさを察知する感性は誰にでも備わっているからです。(命に備わる本能的感受性です)


私たちは「ワタシ無力です」というエネルギーを放っている人の中に眠る火星を引き出したい衝動にかられるのです。「ウソつけ~震えるな~あんたも火星を持ってるやんけ!戦わんかい!裸になって生きんかい!!!」というわけです。


その時、「相手」の中に沸き起こるのは「儚げなお姫様を守ってあげたい」という感情かもしれませんし、「じゃあ、望み通り苛めてあげましょうか」という感情かもしれませんwどちらにせよ、火星を使わないで、自分を肯定するための本能的生命力を封印していると、その代償として、他者が代わりに火星を使うことになってしまうのですね。(私たちはエネルギー体なので繋がり合っているのです)


震えるチワワになっていませんか~?w震えないでいいのです。私はこうです!私はそれいやなんです!と堂々と火星を使っていきましょう。火星が使えないと金星も生きてきません。ふたつはセットでひとつです。自己と他者、男性性と女性性、すべてはふたつでひとつなのですから。


仁王様が女神様。女神様は仁王様です。弱い人は愛することができない人になってしまいます。愛することができない人は弱い人になってしまうのです。そして、他人の課題を<感情的に>引き受けることは、決して愛ではないということを、私たちはしっかり学ぶ必要がありますね。

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