見出し画像

月と母と蟹座サイン~地球をユートピアにしたい~

月について考察を深めていく中で、明確にわかってきたことがいくつかあります。現時点でお伝えできること、また推測として「こう言えるであろう」ということを書いてみたいと思います。まず、結論から書きますね。月との向き合い方で大切なことは3つあります。



月の恐れの大元に気がつくこと。最も大切なことは、これ一点に尽きます。12スタイルの月と言っても、その現れ方は複雑です。「私は一体、何を恐れているのか?」それを見つける以外に、本当の意味で、月を超えていく方法はありません。個々人のラスボス(月の恐れと衝動の大元)は自分で見つける以外にありませんが、ホロスコープにどう表れているのかを探ってきた中で、12スタイルの月からさらに踏み込んだ分析・細かい分類はできるという確信も得ました。



太陽で生きる。月は巧妙かつ複雑ですが、唯一の救いは太陽と月は同時に顕現できないという点です。常に目的を持って、太陽のモチベーションを保って生きることで、月はしゃしゃり出ることができません。太陽で生きるとは「本当の願い・魂の使命」に向かって生きる、その目的のために有限の命を使い切るーーということです。その時、無限のエネルギーが湧きあがり、無意識に乗っ取られることはありません。



月の欠落した性質を他の天体やサインを使って後天的に補う。これは可能ですし、実践的に使えますが、オプション的なものとして捉える方がいいと思います。これに甘んじることはとても危険だからです。なぜなら、月とは動機であって、辻褄合わせや結果ではないからです。言動の動機が恐れや自己憐憫や自己証明であるならば、どんなに欠けた性質を補おうとも、それを使う時は「月」として現れるからです。ゆえに、大元に気が付くこと、それが最も大切なことです。



太陽で生きることは勇気がいるかもしれません。苦しみや苦労もあります。けれども、月で生きることの苦しみに比べると、太陽で生きる方が圧倒的に有意義で喜びに溢れた人生になります。覚悟を決めると、すべてはその方向へ向かって足並みをそろえ始めます。複雑であるように見えて、すべての物事はシンプルです!



ここで、月とは何か?ーーを再定義してみますね。月とは無意識であり、それは人類の集合意識とイコールです。地球人類の集合意識は(今のところ、残念ながら・・・)恐れと無力感と不安感と依存心です。そこに焦点を合わせるとどうなるか?ーー瞬時に不安と恐怖の渦の中に取り込まれます。



自分が自分を生きることができないという絶望感と閉塞感から他者視点になります。不安を土台とした世界の中で、人の太陽を嫉妬したり、自己顕示欲や自己卑下の世界に生きることになります。優劣や比較の意識ですね。(人と比べるということの意味が、私にはわからないのですが・・・)だからこそ、一人で立つこと、一人になること、集合意識から切り離すことが必要です。



自分の主体性(自分軸)と集合意識(他者軸)は瞬間瞬間、戦っていると言えます。外側の情報に不安になって行動を起こすこと、外側に主導権(創造権)を明け渡すことは、月に乗っ取られることと同じです。瞬間瞬間を意識的に生きる以外、それに対処する方法がないのです。



そして、月は「母」です。母と言うと御幣があるかもしれませんが、よくよく観察すると、人間の母の愛というものが持つネガティブさが、そのまま月の働きなのです。母の愛は神の愛であると同時に、執着と囲い込みでもあります。私の母もそうですが、多くの母親は、我が子(特に息子)をどこか所有物のように感じ、自分のコントロールできる範囲に置いておこうとします。嫁姑との確執なども、この心理が土台にあると言えるでしょう。



蟹座の支配星は月です。なぜ、月と蟹座が関連しているのか?それこそが月のシステムの巧妙さだと言えます。母の愛なくしては自立できない。それなのに、自立を妨げるのが母でもあります。ゆえに、母親からの真の自立ーーこのことなくして月から脱却することは不可能だと思うのです。



蟹座というサインの司る愛は「身内に向けられる愛」であり「庇護するための愛」です。これは絶対的に必要なものだと考えられてきました。しかし、赤ちゃんポストに預けられた男子が、里親の下で幸せに生きている姿を見たり、また、幼い時に里子に出された私の知り合いが、自己肯定感に溢れ、太陽で生きている姿を見たりするにつれ、なにか違う思い込みのようなものがそこに隠れているのではないかと感じるようになりました。



それは、家系や家族システムというものが「本当の愛」ではないということであり、血の繋がりがあるゆえに生じてくる執着は月であるということの証明ではないかと感じます。中には、子どもを自由にさせる大きな愛を持ったお母さんもおられます。ただ、集合意識としての月を考える時、一般的な母の愛、家族システムが齎す囲い込みやコントロールは、太陽ではなく月に繋がる道だと思うのです。



蟹座サインが悪いものであるということでは、決してありませんので、誤解のなきようにお願いしたいです☆私も土星が蟹座ですし、母は月が蟹座です)


これらの土台には、蟹座とその反転の山羊座というサインのネガティブ面を利用されてきた時代背景があります。どのサインにもポジティブとネガティブがありますが、特に重要なものとして「利用」されたわけですね。そもそも、蟹座サインの持つ母性は、もっと大きなものであり、血の繋がりや家族システムに限定された執着やコントロールを生み出す愛ではなかったはずなのです。



蟹座サインの持つ価値や愛が歪められたのであれば、それは月の支配を維持するためであり、コントロールと洗脳のためです。そして、それは大きな視点で捉えると、私たち人類に必要な体験なのです。子どもは一時的な預かりものであり、親も子も独立した別々の魂です。本当に相手を自由にさせる愛、本当に自立させて羽ばたかせる愛が太陽の道であれば、月としての母の愛を通じて、私たち人類はそこから大きく飛躍していく学びを経験していると言えそうです。


月はゆりかごでありシェルターです。あらゆる危険や私たちを傷つけるものから隔離された場所であり、そこは安全かもしれません。しかし、何の発展も望めず、本当の喜びも齎さず、私たちを集合意識の中に留めておこうとする巨大装置です。その立役者として母なる存在と母なる愛が使われてきたのであれば、正直、怒りを感じます。(人間の感情として・・・)そして、月のシステムの巧妙さ、ここに極まれりーーと思わずにはいられません。



親に感謝しなくてはならない、親の面倒を見なくてはならない、親孝行ができない自分はダメな人間だ・・・そんな苦しみを感じている方がおられたら、それは違いますよ!とお伝えしたいです。この負のループの中で月を継承してきたのが親であり、私たちです。誰も悪くないのです。何もかも自分が決めていいのです!自分が答えを出していいのです!



そして、親も子も「こうしなければならない」という鎖を持つ必要なんて、どこにもないのです。家に縛られて太陽を捨てる必要なんて、微塵もないのです。毒親なら健全な境界を持って当然だし、罪悪感を感じることなんてありません。それよりも、次世代に月を連鎖させないことが大切です。月からの解放は地道な草の根運動なのです。一人一人の意識は地球より重い。一人一人が重要な存在なのです。



まず、自分から太陽の光を放つこと。そうすれば、共鳴してくれた人が太陽を連鎖させてくれます。ユリシスは地球を月システムから解放したいという熱望を持っています。その道程に大変なことがあっても単なるドラマです。すべて楽しみましょう。そして、太陽を生きましょう!








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?