見出し画像

獅子座・水瓶座軸

花々は自分のために咲いている。ただ、自分という命のあるがままを精一杯に咲かせているだけ。でも、それは見る人を喜ばせる。ユリはユリとして、すみれはすみれとして咲いているだけで、全体をこの上なく幸せな気持ちにさせる。それが獅子座・水瓶座軸の本質だと思います。



獅子座も水瓶座もこだわりを持つサイン。自分にしかできない表現、自分が自分であることへの誇り高き生き方への強いこだわり。獅子座は自己の輝きに視点を向け、水瓶座は全体の輝きに向かおうとする。でも、特別(唯一無二)でありたいという願いは同じ。



獅子座側の否定である「どうせ私なんてという自己卑下」が生まれた瞬間、この軸は簡単に揺らぐ。水瓶座側の濁りである「自分が優位でありたい、自分は絶対に正しいのだという傲慢さ」が生まれた瞬間、この軸はグラグラと崩れていく。



獅子座は自己の尊厳であり、生きる喜びを、水瓶座は全体の進化であり、天の叡智を下ろしてくる媒体を示している。獅子座が自分を隠そうとしたり、喜びではない在り方を選んだ時、獅子座のエネルギーは途絶える。水瓶座がエゴという濁りを強くした時、天と地を繋ぐ透明な筒であるはずの媒体そのものが機能しなくなる。



水瓶座は知性と客観性を持つサインなので、獅子座の自己表現を抑圧する力学が働く。出過ぎたことをしてはいけない、自分勝手なことはしたくないーーそんな思いが獅子座を抑制する。でも、自分の喜びが全体の喜びそのものになった時、その作用反作用は見事な調和を獲得する。



自己と他者の境界は明確に存在しているのに、自他の分離のない世界。個々人の能力や才能、魅力と個性を発揮することが世の中全体の利益であり、喜びであるーーその境地に達している時、獅子座・水瓶座軸の統合がなされます。



それは頭(マインド)と心(ハート)の融合であり、自分軸と他者軸の融合。自立と多様性に関わる軸。獅子座側は他者からの承認を求めずとも達成される自己を輝かせる在り方であり、水瓶座側は一人一人がユニークで等しく価値があることを知った上で、それでもなお革新的で新しい価値観を提示していくベクトル。



つまり、社会や集団や家系の中でのアイデンティティと個人ベースのアイデンティティが全く矛盾しない状態を指している。自分が自分らしく生きていても誰も何も侵害しないし、侵害もされない。それを認め合う世界。だからこそ、この過渡期の時代を生きる私たちにとって、この軸はかなり難しい要素を抱えています。



私の喜びと尊厳はそのまま全体の喜びと利益ですーー少なくとも、そう胸をはって宣言できるような地点、そんな人類の在り方を目指していきたいですね。獅子座・水瓶座軸(5ハウス・11ハウス)は水瓶座時代を生きる私たちにとても重要な軸です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?