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時代という神・時の神~冥王星水瓶座入り

いよいよ間もなく、冥王星が水瓶座入りしますね。キタ~~待ってました(*^_^*)という気持ちです。20代から30代にかけて、山羊座的社会の中で激しく苦悩してきた者の一人としては、喪が明けるような思いです。そして、本日の21時頃、月が金星を隠す<金星食>も起こりました。



食とは天体のリニューアル・再生だと解釈しています。金星の顕わすもの<豊かさ、喜び、愛、調和など>が、より本質的価値を伴ってグレードアップしていくのだと思います。過去数十年、山羊座のネガティブさが頂点に至った社会において、誰しもが本当の自分、本当の願い、本当の喜び、本当の愛の発露を見失っていたと感じます。私自身もそうです。



目の前の安全、金銭的保証、世間体などに惑わされ、私たちは本当の金星なるものを誤解してきたのかもしれません。その点も併せて、冥王星が刷新していくのでしょう。占星術における天体とは意識のことです。単に、空にある惑星そのものではありません。そして、学問としての占星術を解釈する時も、天体が一番上にくるのです。それが最も重要なのです。それはイコール、私たち自身の意識と在り様のことです。



ですから、占星術は時代と共に、刻々と変化しています。今、この時も<天上と地上における真実>は刷新されていっています。伝統的占星術の世界における理論とは、基本的に、土星までの星しかない時代の真実です。伝統的占星術(古典占星術)を否定するわけではありません。私が伝えたいのは、体系化された学問の中に「今ここに息づく命」はもう存在しないということなのです。


上にあるものは下にあるという法則性・天と地のシンクロニシティ―・宇宙の共時性ーーを学問化したものが占星学である以上、占星術とは星の実証を見て、それを語らねばなりません。自分を観る。他者を観る。命を観る。世界を観る。それが占星術なんです。理論にしがみつくと、もはやそれは<死んだ学問>になってしまいます。



例えば、伝統的占星術では、支配星の影響やルーラーシップなどを重要視します。これらの大元には、支配する(ルールする)天体が親分で、その支配下にある天体たちは親分にご奉仕し、親分は子分の面倒を見るーーというような考え方があると言えます。



私を例にすると、太陽が射手座3ハウスにあり、射手座の支配星・木星が4ハウス水瓶座にあります。この場合、太陽は支配星でありルールする天体(親分)である木星の管轄下にあり、そこに強い相互依存性、或いは協力関係が生まれるということです。



これは、確かに一理あります。でも、多くのクライアント様にとって、これが非常に重要なものであるかというと、正直、違和感を感じています。やはり、大事なことは天体そのものであり、天体同士の響きあいを使って、成長していくことなのです。決して、それが間違いということではなく、重要度が異なるということであり、優先順位の逆転・転換が起こっているのです。



古い時代の真実は、もはや今の時代に合わないということを強く感じるのです。これはユリシス独自の考えに過ぎませんが、占星術が生まれた4千年前から過去3千年前くらいまでは、支配星の影響(相互依存的で横並び的な在り方と働き)というものが強く作用していたのではないでしょうか。上にあるものは下にあるのですから・・・それゆえ、各天体がその親分にあたる天体からルールされて、動き(意思)を制限されるということが起こっていたのではなかったか・・・と思われるのです。



しかし、冥王星が水瓶座にイングレスしようとしている今、2023年の今、自由意思というものがど真ん中にきていることを感じます。それぞれの天体の自由意思、単独の働きと尊厳こそが最大の力を持ち、尊重される時代です。親分と子分、支配と被支配、縦型の構造や在り方は、もう全く違うのです。個(天体)が最大に輝き、そして同じステージで共鳴するのです。それが水瓶座時代なのです。そのことが、理論(研究室)ではなく、実証(現実世界・命の発露する世界)にいると、骨身に沁みるようによくわかるのです。



伝統的占星術においては、天体の品位(ディグニティ)も重要視されますが、これも同じ構造を持っていると感じます。これらは、マンデンアストロロジーやホラリー占星術においては重要ですが、個人のネイタルチャートにおける重要度はもはやかなり低いと、私は考えています。(それが本筋ではない)学ばないのに、よく知りもしないのに、否定することは違います。古いものを学んだ上で、自分自身で、現在の星の実証と照らし合わせることの大切さを痛感しています。



はっきり言って、水瓶座時代には、生きていない学問なんていらないのです。命を観る。世界を観る。体系化された学問や理論は過去なのです。それに感謝して学ぶことはできますが、今ここにしか真実も命も存在していません。私は、色気のある、生命を感じる、躍動するものを発信していきたいです。私は命のない生き方だけはしたくない。常に新しい世界を切り開いていきたいーー冥王星水瓶座に誓って、そう思いました。




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